ベルセルク367話ネタバレ!|絶対者
絶対者
ガッツはグリフィスへの殺意…を中心とした混沌とした感情を抑える事ができないようで、あのゾッドを相手にしている状態でも意識はグリフィスに集中しているような状況…
しかしグリフィスはガッツの中の獣…つまりガッツの剥き出しの殺意を感じながらも、それを意に介する事なく、キャスカのもとに歩み寄っています…
その表情は柔和で、害意などは一切感じさせないものですが、キャスカを抱き抱えるファルネーゼと、その傍らにいるシールケはその霊的な圧力に完全に気圧されてしまっているようで身動きもできない…
また、グリフィスが眼前に来てキキャスカに手を伸ばしてきても、二人は自然にキャスカの身をグリフィスに委ねてしまっているようです。
頭では逃げねばならないとわかっていても、半ば操られているかのように、自然とそうなってしまうのでしょうね…
しかしガッツは、グリフィスがキャスカに手を伸ばしている様子を見て、あの蝕の日を思い出したのか、ゾッドを振り切りグリフィスの身体に全力でドラゴンころしを振り下ろします!
ガッツは完全に冷静さを失っていますが、狂戦士の甲冑が起動しないのはどういう意味があるのか?
ガッツは霧のようなグリフィスの身体を斬る事ができないわけですから、キャスカを抱き締めているグリフィスにドラゴンころしを振り下ろしたならキャスカが真っ二つになるところですが、そうはならず、今度はグリフィスの身体に触れる直前でドラゴンころしを止められてしまいます…
グリフィスは、結果的にガッツとキャスカを守ったようにも感じられます…
グリフィスは受肉して光の鷹グリフィスとなってからは、二人に悪意はむけておらず、何の感情もないというような雰囲気でした…
今回、少年として登場し正体を現し涙を流したのはガッツとキャスカの子供の影響みたいな事を言っていましたが、やはりグリフィスの心は凍てついてなどおらず、痛みや悲しみ、寂しさは感じているはずで、それがこの二人の身と心を守るような行動となって現れているように思えます…
しかし、グリフィスの力はやはり神に等しく、こんな風に触れる事すら出来ない存在に抗うのは人間には絶対不可能であり、人間以上の存在でも不可能…
現に、巨人の王とて何の抵抗もできずに倒されたわけですからね…
ガッツは今までで一番、グリフィスのそういう面を実感しいるかもしれないですが、やはり、それでも抗い続けるのでしょうね…