ベルセルクグリフィスの目的とは?|ガッツとの会話の中に集約されている彼の思い
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この記事ではベルセルクのグリフィスの目的についての考察を
- ベルセルクグリフィスの目的とは?|少年期
- ベルセルクグリフィスの目的とは?|鷹の団
- ベルセルクグリフィスの目的とは?|ガッツとの出会い
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ベルセルクグリフィスの目的とは?|少年期
『ベルセルクのグリフィスについての考察~高みを飛び続ける鷹の果てなき夢とは?~その①』
主人公ガッツの終生の親友となるはずの立場から一転、終生の仇となったグリフィス。
『蝕』の際、己の人間性を捧げて超越者ゴッドハンドへと転生し、更に、再び『光の鷹』として現世に舞い戻り、『自分の国を手に入れる』という夢の続きを追う彼ですが、光の鷹グリフィスの行動は単純な『国取り』ではないように見えます。
彼の『夢』、『渇望』とは一体なんなんでしょうか?
今回はグリフィスの人生を振り返りつつ、彼の『夢』や『渇望』するものについて考察してみたいと思います。
グリフィス|少年期
グリフィスは平民出身である事が明かされています。
『鷹の団』はミッドランドを拠点として活動していたようですが、グリフィスがミッドランド人であるという明確な表現もされていないように思います。
要するに、彼は最重要人物ながら、出生からよくわからない人物なんですよね。
蝕の際に描かれた彼のこと少年時代を見るに、彼は幼い頃から美しい容姿を持ち、頭もよく、明るく性格も良かったように見受けられます。
彼は、幼い頃から城に憧れるていたようです。
最初は見ているだけ、次第に行ってみたい、住んでみたいという願望が募り、
『自分の国を手に入れる』
という夢に行き着いたのでしょう。
剣術や兵法、巧みな世渡り術などは何かを見て学び、努力の末に身につけたのでしょうが、それらは全て常人の域を超えたものです。
彼は、いわゆる『天才』だったのだと思われます。
ベルセルクグリフィスの目的とは?|鷹の団
グリフィスと鷹の団
平民出のグリフィスが夢に近づく最短の方法は、戦場に身を置く事でした。
戦乱が続く世の中で平民出がのし上がるには持ってこいの世界です。
グリフィスは一度入ると抜けにくい正規軍には入らず、おそらくどこかの傭兵団の一員としてスタートしたと思われます。
人当たりのよいグリフィスですから、そこで仲間を集めて早々に独立したでしょう。
しかし、ガッツが鷹の団入りした頃には、コルカスが一番古参だったように見えるので、最初にいた仲間は戦場の露と消えたのだと思われます。
『鷹の団』はガッツがフリーの時分から『戦場の死神』などと呼ばれていたようですが、年齢的にもわずか数年で高い評価を得る傭兵団をつくり上げたのですから、やはりグリフィスは傑物であると言えます。
軍資金等はチューダー帝国のゲノンとのエピソードのように、その外見的、人間的魅力で複数のパトロンを擁していたと思われます。
ベルセルクグリフィスの目的とは?|ガッツとの出会い
グリフィスとガッツの出会い
ガッツとの出会いは、戦場で手柄を立てボーナスを貰ったガッツの暖かい懐を狙ったコルカス達がガッツに返り討ちにされた事に端を発します。
グリフィスはno.2のキャスカに場を収めるよう指示しますが、キャスカさえ返り討ちに遭い、自らガッツと刃を交えます。
この時には、グリフィスがガッツを圧倒して勝利しましたが、ガッツの精神の強さに魅力を感じて、ガッツを仲間にします。
グリフィスは、おそらくこの時点でガッツに心を奪われていたのではないでしょうか?
その証拠に、新入りのガッツが殿を担当して敵に囲まれた際には、自ら命懸けで救出しています。
他の団員にも同じようにしたかも知れませんが、新入りにそこまでするとも思えません。
人間の関係性は接した時間に関わらず、一瞬で深くなる事もあります。
グリフィスはガッツに一目惚れ的な感情を持っていたのかも知れません。
ボイドに言わせれば、これも因果の流れなのでしょうが…
グリフィスは己が何者であるか知りたい
グリフィスはガッツに語りました。
『自分が何者であるか、何者になり得るのを知りたい』
これは、グリフィスがガッツにだけ語った、彼の夢の本性なのかも知れません。
人間には無限の可能性があります。
人種、性別、貧富の違いは目指すべき未来に対してアドバンテージがあるか無いかの差でしかなく、行き着く先は誰にもわかりません。
グリフィスは、自分の国を手に入れる事を目標として活動していましたが、第39巻でゲドフリンとガッツの間で『鷹とはどんな人間か?』という内容の会話がありましたが、その時ガッツは、
『目的の為の手段ではなく、グリフィスにとっては手段の為の目的』
と、グリフィスは手段が先に来て、目的を後付けする人間であると語っています。
一見妙ですが、グリフィスの『自分が何者であるか、何者になり得るのかを知りたい』という渇望を当てはめると、なんとなくわかるような気がします。
例えば、グリフィスが自分の国を手に入れたとして、そうなればグリフィスは王になるのでしょう。
これは単に目的を達成しただけで、グリフィスはこれに満足はしないでしょう。
グリフィスに夢の果ては必要無いのです。
おそらく、永遠に夢を追いかけ続けている状態が、グリフィスにとっての至福なのです。
また、夢を追いかける中で出会う人々との関係性もグリフィスには重要だと思われます。
平たく結論を言ってしまえば、グリフィスの深層心理は、自分に夢を忘れさせるほどの人間、つまりガッツのような人間の出現により、自分がとるに足らない一人の人間に過ぎない事を理解させて欲しかった。
それがグリフィス最大の渇望だったのではないかと思われるのです。
その渇望は、ガッツがグリフィスの元を飛び出した事から蝕で転生に至るまでの一連の出来事で満たされたかと思われます。
グリフィスが『捧げる』と唱えた後の笑みは、その満足を現していたのではないでしょうか?
自分の渇望は満たされた、しかし、夢の続きを追えるなら、自分にはそれを続けるべき責任がある。
グリフィスが『捧げた』のは、自分の夢、『国取り』のために死んでいった全ての人間に対する贖罪であったのかも知れません…
では、転生し、また光の鷹として現世に舞い戻ってからのグリフィスの夢や渇望とはいかなるものなのか?
それは『その②』で考察したいと思います。
この記事でのご紹介は以上となります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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