世にも奇妙な物語’21夏の特別編感想と考察|まとめと感想
まとめと感想
今回のテーマは『誰にも平等な死』だったようですが、裏テーマは『忘れてはいけない記憶』だったかもしれないですね。
人間は生きる事と忘却は切り離せないものだと思いますが、記憶というものは何かの病気でない限り消え去る事はないんですよね。
忘れていると言っても、それは記憶の引き出しのどこかに必ずあるもので、それを見つける事ができて救われる事もあれば、見つけしまったが故にどん底に落ちる事もありうる…
甲塚は過去の嫌な思い出なんかは結構忘れてしまうタチなんですが、それでもやはり、何かキッカケでフッと脳裏に蘇る事もあります。
誰でも一つや二つ、そんなのがあると思いますが、自分が忘れていても、その記憶を共有する他者はそれを覚えていたりする。
記憶を忘れてしまったとしても、過去にそれがあったという真実は良くも悪くも変わらないんですよね…
どんな過去であっても、それも自分の歴史の一部であり、それとどう向き合うかでその後の人生は大きく変わっていくかもしれません。
甲塚が記憶に関して気をつけている事は、誰かに何か手伝ってもらったりと何かお世話になった事はわすれないようにする事です。
当たり前だろうとも思いますが、人間は一人では生きていけないもので、もし仮に誰かから助けを求められた時に、自分も誰かの世話になってきた事を忘れない事で傲慢にならずにその人の役に立つ事に抵抗を感じない人間でありたいと思うからです。
そうやって気をつけていても時には傲慢である自分に気づいたりするもので、やはり最低限何か忘れてはならないモノを自分で作っておく事は、本来の自分を見失わずに生きていくには必要な事だと考えます。
記憶というものは日々新しい情報を受けて次第に忘れていくものですが、本来の自分を見失わない為に、忘れてはいけない事もたしかに存在すると思います!
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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