笑える話面白い話体験談|『価値観の相違』
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いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では甲塚が今までに体験してきた、腹筋がよじれるほど面白かった実体験をお届けすべく
- 笑える話面白い話体験談|スキー全盛期
- 笑える話面白い話体験談|ゲレンデにて、甲塚リタイヤ、Kは…
- 笑える話面白い話体験談|160点と1600点
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
笑える話面白い話体験談|スキー全盛期
笑える話爆笑体験談甲塚誓ノ介体験談シリーズ『価値観の相違』
これはねぇ、私がまだ20歳頃の出来事です。
季節は冬。
若者は冬になると猫も杓子もスキーに行くって時代でしたねぇ。
当時はまだスノボーが普及していなくて、ボーダーは少数派、ゲレンデはスキーヤーが幅を利かせていました。
まあ、我々も若者なんで、道具を揃えて、スキーに繰り出すわけです。
その日は私と友人のN、T、Kの四人パーティでした。
笑える話面白い話体験談|ゲレンデにて、甲塚リタイヤ、Kは…
ゲレンデにて、甲塚リタイヤ、Kは…
スキー場へは夜行バスで行きました。
道中はほとんど寝てましたねぇ。
NとTはツマミを食べながら飲んでました。
私とKはポテチ食って寝て、起きてポテチ食って、また寝て、起きてポテチ食って…
を繰り返していた記憶があります。
スキー場に到着し、我々は予約を入れていた民宿に直行しました。
こじんまりとしてましたが、なかなか居心地のいい民宿でしたねぇ。
で、荷物を置いてスキーウェアに着替えると新品の道具を持ってゲレンデへと繰り出しました。
みな、高校の修学旅行以来のスキーだったんですが、すぐに勘を取り戻して、スキーを楽しみました。
少し遅めの昼食をとった後、夕方まで滑る事になり、我々はまたゲレンデに繰り出しました。
しかし、その直後、かなりスピードを出せるようになってきた私は、調子に乗っていました。
風を切って滑る快感に酔いしれていたのでしょう…
私は宙を舞いました。
どうやら、ゲレンデにコブが出来ていて、うまい具合にそれがジャンプ台になってしまったのです。
素人にジャンプなんて芸当ができるわけもなく、私は何故か正座のような姿勢でそのまま着地してしまい、膝を強打して、スキーが出来なくなってしまいました。
まあ、骨が折れてはいなかったので、私は温かい喫茶店からみなの滑りを見学してる事になりました。
しばらくして皆がやってきて
『上級者コース行ってくるわ!』
と言ってゴンドラに乗り込んでいきました。
その時のKの表情が明らかに引きつっていたので、少し心配になりましたが、まあ、大丈夫だろうと送り出しました。
それから2時間程経過し、ゲレンデにもうすぐ営業時間が終了しますとのアナウンスが流れてきました。
しかし、三人は戻ってきません…
心配になった私は、上級者コースの出口で三人を待つ事にしました。
すぐにNとTの姿が見えてホッとしました。
『上級者コースやばいわ!めっちゃ怖かった!』
とテンションが高めの二人でしたが、Kの姿が見えません…
『てか、Kは?』
私は少しオロオロしながら尋ねてみました。
『あれ?そういや、いつの間にかおらんな…』
Nがそういうと、
『あいつ、鈍臭過ぎるねん!こっちも助ける余裕あるか~よ!』
と、Tが続けました。
まあ、道は一本道だから降りてはくるだろうと待っていましたが、30分くらい待ってもKの姿が見えません…
もう、営業は終了しており、これは係員さんに言った方がいいかも知れんという事になった瞬間…
Kの姿がみえました。
かろうじて滑り降りてきたようですが、足がガクガクになっているようでした。
安心した我々はKに駆け寄り、心配させんなコノヤローみたいな事を言うと、
『スキーというスポーツがこれほど危険極まりないものだとは思わんかった…結局、オレは上級者の器ではなかったという事でっさ…』
と言って、Kはその場でスキー板を外してそれを担ぐと一人で歩き始めました。
その後ろ姿を見ながらTが呟きました。
『あいつ、何回こけたんやろ…』
笑える話面白い話体験談|160点と1600点
160点と1600点
民宿に戻った我々は風呂に入って、宿代に見合ったそれなりの夕食を頂くと、部屋に戻りました。
そのあと、しばらく今日の出来事をネタにして談笑していたんですが、トランプ大会が始まりました。
カブってゲームで遊んでました。
点数をつけていて、夜中までやってたんですが、まあ、そろそろ寝ようかと言う事になって、点数の結果発表となりました。
こういうのはNの独断場で、一人勝ちしてましたね。
私は50点くらい負けていました。
Tはこういうの大好きで結構強い方なんですが、調子に乗りやすい性格なんで、序盤勝っていたのに、大勝負して負けが続き、結局、
『オレか?1600点しか負けてないけど?』
と涼しい顔で答えました。
しかし、その隣にいたKはあからさまに憮然とした表情をしています。
『おいK、えらい顔色してらしよ!お前何点負けたんや?』
とNが尋ねると、
『チッ!』
と明らかな舌打ちを奏でた後、
『160点も負けたでっさ!』
と、屈辱に耐えかねるのをさらけ出して答えました。
それに即座に反応したのはT。
Kの後頭部をパーンと一つはたくと、
『お前ね!こっちは1600点しか負けてない言うてんのに、何が160点も、やねん!も、ってなんやねん!?喧嘩売ってんのか、お前は!?』
と激昂します。
無理もありません、自分は1600点しか負けていないのに、160点負けであれだけ屈辱を感じている男が隣にいたら、立つ瀬がないですからね。
Kは後ろ頭をさすりながら、
『点数などどうでもいい!オレは負けた事が悔しいだけでっさ!』
と良い返しますが、Tは更に、
『盛り下げるような事言うな、ボケ!』
もう、本当に喧嘩しそうになったので、まあ、もうノーゲームにしようやと言う事になって、またバカ話をしながら、我々はいつしか寝落ちしていました。
翌朝、私は滑りませんでしたが、三人は時間の許す限りスキーを楽しんでいました。
そして、昼食を食べてから宿に帰ろうと言う事になり、四人で喫茶店で食事をとる事になったんですが…
みな、カツカレーとか定食を注文した後、Kが…
『食後に、チョコレートパフェを一つ…』
とデザートを注文したのです。
チョコレートパフェはなかなか豪華で一杯1200円したと記憶しています。
それを聞いたTの顔色が激変したのは言うまでもないでしょう…
人の価値観は様々…
TとKは真逆の価値観を持って生きているんだなという事を、この時、初めて理解しました(笑)
皆が退き気味の中、それを一切気にせずにチョコレートパフェを頬張るKの姿に、何故か愛おしさを感じてしまいました。
なんだかんだとありましたが、なかなか楽しいスキー旅行になりましたね…(笑)
この記事でのご紹介は以上となります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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