終末のワルキューレ74話ネタバレ!|面倒な神
面倒な神
ハデスから言われた事で憑き物が落ちたような表情を浮かべるベルゼブブですが、それでもやはりリリスの最後の言葉は呪いか祈りかわからないベルゼブブ…
祈りだとしても、自分はどう生きればいいのか全くわからない…
ベルゼブブは自分が殺めてしまった大切な存在であるリリス、アザゼル、カマエル、ルシファーに答えを求めますが、答えが返ってくるわけもなく、途方に暮れる…
ベルゼブブにとって生は罰であり死はそれからの解放という事になっていますから、確かにそれは呪われた思考回路だと思え、ベルゼブブの辛さは彼にしかわからないものなんでしょう…
それからしばらくしての事でしょう…
ベルゼブブはハデスに言われたように傷を癒やし万全の状態で再びやってきたようです。
ハデスの衣装が非常にカッコよくてオウムとチェスに興じている様子は惚れ惚れとしますな…
ハデスはベルゼブブにやはり殺されに来たのかと尋ねますが、ベルゼブブはNOと答える。
なら死ぬ事は諦めたかとハデスは尋ねますがベルゼブブはそれにもNOと答える…
ベルゼブブが行き着いたのは、やはり自分は死ぬべきという結論…
しかし、それにはハデスのように自分に構ってくれる…優しくしてくれるような存在によって与えられる死という解放ではない…
自分はもっともっと生き続け、慈悲など欠片もない憎悪と悪意に彩られたような苦しく、惨めで、最低で残虐、できるだけ醜悪な死を迎えるべきだと…
それが自分が殺めてしまった大切な者達への贖罪となる、そう決めたのだとベルゼブブはいう…
それを聞いたハデスは大爆笑しベルゼブブに対して、どこまでも面倒くさい奴だと言いながらも、そこが気に入ったとベルゼブブにアポミュイオスの杖を授けます。
次に会ったら渡そうと用意していたらしく、お前の能力にはそれが役立つだろうという…
ハデスはそれによりベルゼブブが更に強さを増す事により、簡単には死ねなくなったぞと笑う…
ベルゼブブは困惑しますが、ハデスはできるだけ苦しみぬいてから醜悪な死を迎える為に、苦しむ時間を増やす事になるという意味で杖を授けたのでしょうが、それはやはりベルゼブブを長生きさせる為でもありますよね…
ベルゼブブは何故、こんなに自分に構ってくれるのかとハデスに尋ねますが、ハデスは自分には大層面倒な弟達がいるのだが、今は皆バラバラになっており、その面倒臭さが恋しくなっていたところだったが、弟達のような面倒臭い奴がきてくれたというところだと答える…
それは、ハデスがベルゼブブを弟のように思っているというような意味にも取れますが、やはりハデスは非常に愛情豊かで慈悲深い性格だというのを改めて感じますね…
誰かの為に何かをしたい…
それがハデスの本質だと思えますが、ベルゼブブほ与えられたアポミュイオスの杖を手に、あなたも充分面倒な神だと言い残し立ち去る…
残されたハデスが『どこがだ?』と困惑しているのがハデスの無償の慈悲を感じさせますね…