シャンクスのモデルはテュール神!?|軍神テュールとの奇妙な一致について
軍神テュールとの奇妙な一致について
北欧神話のテュールという軍神については様々な伝承があり、なかなか掴みどころのか無い神でもあるわけですが、テュールは非常に勇敢であり他の神々からも信頼されていたようですから、そこは人格者であり頂上戦争で自分の顔を立てて戦争をやめて欲しいというシャンクスの思いに当時の海軍元帥センゴクが快く応じるくらい、ある意味人望があるわけですから、そういう英雄的人格がまず一致するように思うんですよね…
また、テュールには法律の神という面もあり勇敢なだけでなく知的な面があるわけですが、シャンクスにもそういう面があり、知的で冷静な判断力があり、その判断も間違わないという点が一致しているのではないかと思います。
しかし、やはり一番一致していると言えるのは隻腕という要素とそうなった経緯…
北欧神話にはフェンリルという途方もなく巨大な狼の怪物が登場しますが、神々は人間世界に害をなすほどに成長したフェンリルを拘束する為にグレイプニルという魔法の紐を作り、それでフェンリルを繋ごうとしますが、フェンリルは直感でそれは危険なものだと悟り、神々の誰かが自分の口に手を突っ込まないとその紐をかけさせないと口を開けます。
神々は腕を食いちぎられるのを恐れて誰も手を出せないでいましたが、それはマズイと手を出したのがテュール…
グレイプニルをかけられたフェンリルは自分が拘束された事に気づき、怒り狂ってテュールの腕を噛みちぎってしまい、テュールは片腕を失い隻腕になってしまったというエピソード…
テュールはある意味自ら進んで生贄になったようなものですが、それは彼が豊穣の神という一面もあり、豊穣を阻む危険に対して犠牲になったとも取れます。
これは、ルフィを守る為に近海の主に片腕を噛みちぎられたシャンクスのエピソードと犠牲という要素も含めて一致するように思います。
テュールは世界の脅威を取り除く為、シャンクスは新しい時代に賭けるという、後世に幸福や繁栄の種となるような何かをもたらす為に犠牲になったわけで、やはりシャンクスが何故そこまでルフィに入れ込んでいるのかというのが気になってきます。
シャンクスがルフィに何かを期待しているのは間違いないと思いますが、個人的にはそこがシャンクスの一番ミステリアスな部分じゃないかと思うんですよね…
テュールもおそらく、自分の片腕で世界の安全が守られたなら安いものだと思ったんじゃないかと思いますが、だとしたら、やはりシャンクスにも友達を救うという以上の意味があの行動にはあったんじゃないかと思います。