始祖ユミルは豚を逃した?|希望を持てない人生
希望を持てない人生
人生に希望を持てない状況にあると、自分から積極的に何かを始めようとか、今よりよくなろうとか、ただただ日々の安寧だけを求めるような精神状態に陥るんではないかと思います。
始祖ユミルの人生を見るに、そんな感じがします。
しかし、巨人の力を得た始祖ユミルにはそれまでにない唯一無二の価値が生まれ、彼女の人生は良い方向に大きく変化したはずで、王の妻として三人の娘を産んだ。
しかし、描かれている始祖ユミルの表情にはそれでも尚、自分の意思が見えない。
希望を持つという事を、元来知らないか、理解できなかったのだと思います。
命じられるままに巨人の力を使い、子育てに勤しみ、そして最後には刺客に襲われた王を庇い、致命傷を負った。
甲塚的に、あの行動は始祖ユミルが唯一自分の意思で行った行動かも知れないと感じます。
しかし、命を投げ出した行動に対する王の反応はただ奴隷に向ける反応でしかなかった…
本来なら巨人の再生能力で死んでしまうような傷ではなかったのに死んでしまった事もまた、始祖ユミルの意思だったと感じます。
始祖ユミルは人生の最初から最後まで希望というものに出会えなかったのかも知れない…
また、その言葉にならない感情をエレンが言葉にし、自分に自由と希望を与えてくれた…
あるいは、エレンの言葉が抜け出せない希望のない世界観から解放してくれたのかも知れません…
しかし、何故虐殺なのか?
アルミンは始祖ユミルも虐殺を望んでいると考えたようですが、解放され自由になった今を邪魔するものを駆逐するという意思なんでしょうか?
甲塚的に、始祖ユミルにはエルディア人以外の人類を滅ぼすような理由はないように思えるのですが…
それよりは二千年の数奇な運命からの解放を願うと思えます。
人類を滅ぼしても、巨人の力はなくならないわけですからね…
有機生物の起源を切り離せねば根源を立つ事はできないと思えますから、始祖ユミルはその為の行動をしているようにも思えます。
始祖ユミルとコミュニケーションをとる事ができなければ、抵抗が止む事はないと感じます。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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