第9砂漠6話感想考察|震塊時計に突入!
震塊時計に突入!
カナリアを救出するには、超重力の塊、震塊時計の内部に突入するより他に道はない!
普通に突入すれば一瞬で潰されてしまうのでしょうが、シロの能力である程度の重力の相殺は可能。
しかし、進む事も戻る事もできない…
しかし、マオが持つ弾道保護の遺物を利用すれば、ただ落ちていく事くらいは可能!
生身で超重力の塊に飛び込むなんて本当に正気の沙汰ではありません。
まして、ただ落ちていく事しか出来ず、カナリアを見つける事もできないかもしれないし、見つけられても救出チャンスは一瞬だけでしょう!
マオの気持ちは不条理に打ち勝てるのか!?
カナリアと時間と記憶
震塊時計内部に転送されたカナリアが目覚めると、そこは今まで見た事もない不思議な空間…
いきなりこんな空間で意識が戻ったら甲塚も自分は死んだと思うでしょう…
甲塚、マオとカナリアのこんなところが好きですな!
普通の人間なら思考がストップしてしまうような絶望的な状況になったときに、人間の本当の強さが現れると思います。
負けてたまるか!のド根性と知的好奇心の化学反応が冒険心、勇気を生み出す!
しかし、そりゃあ3日も動き回れば人間は倒れます!
弱気にもなる!
さすがのカナリアもどうすればよいかわからない状態に…
しかし…
このあたり難解ですが…
カナリアはこの車椅子に意思を感じたようで、車椅子が見ているものに興味を抱き、話しかけます。
また、車椅子もそれを優しく受け入れた感じです。
どうせ出られないなら、この空間と時間を楽しむ事をカナリアは決めたようです。
車椅子が見ていたのは、一人の女性が生まれて亡くなるまでの人生の映像だった…
その再生時間は67年と5ヶ月!!
おそらくリアルタイムで女性が生きた1分1秒が正確に録画されていたのでしょう。
つまり、女性は67年と5ヶ月生きたという事に?
しかし、カナリアの姿は全く変わっていない!?
車椅子は構わず次の映像の視聴を開始する。
カナリアも一緒に…
しかも、食べ物やら他にも楽しみを与えてくれます。
次は少年の人生…
しかし、少年は強盗に生命を奪われたのか映像は5年分しかなかった…
カナリアはこれで、この映像が街で生きた人間が街に刻みつけた人生の記録…
この街の記憶であろう事に気づきます。
それからカナリアは車椅子と共にひたすら街の記憶を視聴する事により追体験します。
カナリアは多くの人の人生を視聴し、孤独を感じません。
どこか満ち足りた様子すらある…
しかし…
マオの事は頭から離れません…
いや、それだけでなく、自分は他者の記憶を視聴する為に生まれてきたのではなく、自分自身が皆と同じように、自分にしか刻めないものを刻んでいきたいという思いを忘れていないのでしょう…
カナリアは数万年の時間の流れを感じていた…
もはや、外には自分が見知った世界はないかも知れない…
また、世界が存在するかどうかもあやしい…
カナリアは全てを受け入れ、諦めてしまったのでしょうか?