ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|ワイアルドが捧げた物は?
ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
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この記事ではベルセルクのガッツの考察として、夢の終焉から蝕についてを
- ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|初めて使徒を倒す
- ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|エンジョイ&エキサイティング
- ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|最後に
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|初めて使徒を倒す
『ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について』
グリフィスの救出に成功したガッツ達は王都ウインダムを脱出します。
あの華々しい凱旋から僅か一年と少しという短期間に逆賊として追われる身になってしまった彼らの目には、王都がどのように映っていたのでしょうか?
ミッドランド国王は、『鷹の団』の追っ手として、ミッドランドの恥部と言われる凶暴な黒犬騎士団を差し向けます。
その黒犬騎士団の団長の名はワイアルド。
彼の正体は『使徒』でした。
ガッツ、初めて使徒を倒す
黒犬騎士団は投獄されていた凶悪犯から腕の立つ者を戦力として登用した騎士団らしからぬ騎士団であり、そのあまりの非道さから辺境に配属されていました。
団長であるワイアルドは、人間離れした外見と身体能力を持つ男で、主である国王さえ恐怖心を抱くほど異様な雰囲気を持つ男でした。
それは超常の者である使徒独特の雰囲気だったのでしょう。
ガッツも、ワイアルドと対峙した瞬間にゾッドと同じ雰囲気を感じたように見えました。
黒犬騎士団自体は百戦錬磨の『鷹の団』の敵ではない。
しかし、このワイアルドからは逃げおおせるものではない事は明白です。
ここでワイアルドを倒さねば、全てが終わってしまいます。
グリフィス救出の折に負傷し、体力を使い果たしていたガッツでしたが、持ち前の精神力で闘志を振るい起こし、ワイアルドに立ち向かいます。
しかし…ガッツのこのタフさは異常です。
戦場で何度も死線を越えてきたとて、こんなにも闘い続ける事ができるものなんでしょうか?
ガッツの強さを支える最大の武器は、この不屈の精神力としか思えないです。
ガッツは最初から全力で剣を打ち込みますが、常人には振るう事すら難しいガッツの大振りな愛剣を、木切れ一本で楽々受け止めるワイアルドの身体能力と反射神経を見て、ゾッドと同じ類の怪物である事を確信します。
普通の剣士なら、この時点で絶望的な心境になるかも知れませんが、ガッツは剣士ではなく、『傭兵』です。
彼は自分が挑むべき事柄を全て『戦』として捉えます。
『戦』とは、ルールに則って強さを競い合うのではなく、考える得るいかなる方法を用いても立ちはだかる敵を倒す事が目的です。
ガッツが純粋な剣士だったなら、おそらくワイアルドに敗れたでしょう。
ガッツは捨て身の攻撃で何とかワイアルドに大ダメージを与える事に成功しますが、ワイアルドは使徒としての本性を現し、一方的にガッツをなぶりものにしました。
ガッツは戦闘不能に陥りますが、ワイアルドがキャスカに気をとられている間に体勢を立て直し、地形を利用して、最終的にワイアルドを戦闘不能に追い込みました。
致命傷を負ったワイアルドを見て胸を撫で下ろしたガッツ達でしたが、ワイアルドは最後の力を振り絞ってグリフィスを人質にとり、グリフィスが持つベヘリットでゴッドハンドを召喚し、救いを求めようとします。
ガッツはグリフィスを救出しようとしますが、もう力が入りません。
そこへ突如ゾッドが飛来し、命乞いするワイアルドにとどめを刺し、『蝕』を予言して去っていきました。
とどめを刺したのはゾッドでしたが、ガッツが初めて使徒を倒した事に変わりはないでしょう。
ゾッドに続いてワイアルド…
世界の理から逸脱したような怪物と二度対峙して生き残るガッツは、この時点でもはや超人といえる強さを持っていたと言えます。
この後、ガッツ達はさらなる地獄へと突き落とされる事になるわけですが、ガッツはこのような異常な状態に追い込まれても、決して思考停止や茫然自失に陥る事がありません。
それはガッツが宗教や哲学、モラルや定説と呼ばれる価値観に縛られず、何者にも依存せず、期待しないという自立した強固な精神を持っているからでしょう。
グリフィスはガッツのそんなところを尊敬し、憧れを抱いていたんじゃないでしょうか?
ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|エンジョイ&エキサイティング
エンジョイ&エキサイティング
黒犬騎士団の心得『エンジョイ&エキサイティング』は、私に一つの妄想を抱かせました。
ワイアルドの魂は地獄の渦の中に吸い込まれていきましたが、後に残ったのは小さな老人の姿でした。
これがワイアルドの本性だったようです。
おそらく、この老人はその人生の最後の瞬間までエンジョイもエキサイトもできなかったのではないでしょうか?
法王庁のトップである法王も誰からも敬われる地位にありながら、自分の人生を無為な人生であったと思いながら亡くなるはずでしたが、グリフィスという救世主の登場により、残り僅かであろう人生に意味を見出しました。
この二人は似ているのかも知れません。
法王にとってはグリフィス、ワイアルドにとってはゴッドハンドが救世主だったはずです。
おそらくワイアルドは、様々な欲望を我慢し続け、何も成せずに消えていくという事に対して、激しい感情を抱き、ゴッドハンドを召喚したのでしょう。
彼は、何を捧げて転生したのでしょうか?
あくまで私の妄想ですが、
ワイアルドは生真面目な男で、幼い頃から家族の為だけに働き、欲望を我慢し続けてきた。
それでも言葉少なく、笑顔を絶やさない男だった。
ワイアルドは神の教えに従い、いつかは報われる、いつかは報われる…と自分に言い聞かせて我慢に我慢を重ねた。
しかし、人生の最後まで報われる事は無かった…
ワイアルドはおそらく、妻か子供を捧げたのないでしょうか?
何だか、そんな気がします…
ベルセルクのガッツの考察・夢の終焉と蝕について|最後に
まとめ
ガッツはこの後、悪夢そのままの超常の世界に引きずり込まれ、大切なものを奪われる事になります。
グリフィスという天才の夢の果てから始まるガッツ達の悪夢…
ガッツの人生にとって最大の悲劇となる『蝕』…
次はそれについて書かせて頂きます。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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