ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|彼が孵化したものは一体なんだったのか?
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この記事ではベルセルクの断罪編の重要人物であると考えられる完璧な世界の卵についての考察を
- ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|野人?
- ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|一体何なのか?
- ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|グリフィスが神か?
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|野人?
『ベルセルク、完璧な世界の卵についての考察~彼が孵化したものは一体なんだったのか?』
ベルセルク断罪編の重要人物『完璧な世界の卵』。
使徒である彼は無論、転生を果たしたわけですが、彼は他の使徒とは全く違う存在であるように感じられます。
今回は、彼について、彼の望み、そして、彼が孵化したものについて考察してみたいと思います。
完璧な世界の卵とは?
私の妄想も入りますが、最初に彼について書きたいと思います。
彼は、物心ついた時にはアルビオン修道院の近辺でネズミ等の小動物と共に食いカスを漁っていたようです。
おそらく、彼は『野人』の類だったのでしょう。
戦乱や災害、もしくは重税から逃れる為に住処を捨て、放浪生活を余儀なくされた一団が人里離れた山中などに逃れ、独自のコミュニティを作る。
文明から隔絶され、過酷極まりない環境に長くいると、人間は限りなく野生へと近づきます。
彼は、そんな一団の生き残りか、そこからさらにはぐれた存在だったのでしょう。
彼は他者とコミュニケーションをとる事なく生き抜いた結果、自分が何者であるか、自分と世界との関わりや自分の感情すら認識できない状態でした。
そんな彼は一度だけ好奇心に従い、文明世界に足を踏み入れましたが、怪物扱いされ、追い返されました。
彼はその出来事により、自分の住処に穴を掘り、昼はそこに息を殺して隠れ、夜に食いカスを漁るようになり、その穴は日に日に深くなっていった。
しかし、彼の住処はアルビオン修道院近辺に集まり始めた難民らの墓穴にされ、彼はその骸の下に押しつぶされるのを待つだけになりました。
その時に、彼が持っていた唯一の所有物であるベヘリットが五人の天使、つまりゴッドハンドを召喚しました。
五人という事は、グリフィスが転生した後という事になりますね。
ゴッドハンド達は、彼に知性を与え、彼は自分がどんな存在であり、感情とは何であるかを知りました。
彼は、自分と自分を取り囲む世界との関わり、その世界がどんなものであるかを知り、今自分が何者でもないまま死にゆくという事実を理解します。
しかし、ゴッドハンドは世界を捧げるなら、お前の望みを叶うようと告げ、彼は世界を捧げました。
そして、その見返りとして叶えられたのが、
『完璧な世界を孵化する』
という、彼の望みでした。
ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|一体何なのか?
完璧な世界とは?
世界を捧げた彼は、ベヘリットに足が生えたような異形の身体を手に入れました。
彼にさらわれ、対話したルカは、彼を『卵』と呼び、彼も自分が『完璧な世界の卵』であると名乗りました。
彼の言う『完璧な世界』とは一体なんなんでしょうか?
転生した彼は、世界は残酷で醜いものだと認識し、彼は自分も含めて人間を、
『醜く、卑屈で、あざとい、脅えるもの、憎みながら、縋るもの』
と呼び、
『私達が真に求めるものは、ただ一つ、それはこの世界に決定的に足りない最初で最後の欠片、即ち…』
と続けます。
ルカはこの先を聞きましたが、我々読者には意図的に明かされていません。
彼が『私達』という事は、超越者である使徒も、非力な人間も求めるものは同じという事になります。
また、気になるのが
『最初で最後の欠片』
という言葉。
私的に『最初で最後』と聞いて連想するものは『神』。
世界にこの『神』という欠片が欠けている以上、世界は完璧ではないというのが彼の結論。
ベルセルク世界で『神』と言えば法王庁の『神』ですが、それが力無いハリボテの信仰対象である事は物語を読めば理解できます。
人間が信じていれば、形而上では存在する事になる『神』ですが、それが人間に救いをもたらす事は無いでしょう。
彼の望みは『神』を孵化する事。
『神』さえ世界に組み込まれれば、世界は完璧なものになるというのが、『完璧な世界を孵化する』という事なんでしょう。
ベルセルクの完璧な世界の卵についての考察|グリフィスが神か?
グリフィスが神か?
彼が孵化したものは、闇の翼フェムトが現世に受肉した姿、光の鷹グリフィス。
光の鷹グリフィスの存在は、『神』の代行者と言って過言ではないものです。
光の鷹グリフィスこそ、人間が待ち望んでいた救世主なのでしょう。
彼が光の鷹を孵化した後、どうなったかは描かれていませんが、他の使徒同様、地獄の渦の中に飲み込まれたのでしょうか?
しかし、彼は孵化する際に、満ち足りた表情をしていました。
神を孵化したという事実は、彼の渇望を満たしたのでしょう。
完璧な世界の卵も贄だった?
彼が他の使徒と違う点があります。
それが烙印です。
彼の舌にはガッツ闇キャスカに刻まれた贄の証である烙印が刻まれ
それは、彼自身が『贄』であったという事になるのでしょうか?
彼は『世界を捧げた』と語っていましたが、その実、
世界は、『誰かの見ている夢』という考え方がありますが、
自分の世界を捧げるという事は、自分自身を捧げるという事。
私にはそういう意味だったと感じられます。
まとめ
彼が生み出した『完璧な世界』
少なくとも、
あくまで主観の生き物である人間全てが完璧と感じる世界はあり得
折角得た『想う』という事すら、もう叶わないのでしょうか?
完璧な世界は果たして本当に完璧なのか?
物語の行く末を見つめていきたいと思います。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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