事故物件映画評価に感想【ネタバレ】|内容への感想
内容への感想
事故物件というのは最近使われるようになった俗称のようですが、やはり他人の生き死にがあった家や土地に住むというは気分のよいものではない…
病死や孤独死があったようなところならまだしも、殺人があったところは尚更気分が良くない…
芸人として生き延びる為の苦肉の選択だったと思うのですが、それでもやはり最初は嫌だったでしょう。
しかし、次第に感覚が麻痺して危険を危険と感じられなくなり、気づいた時には…
そんな人間の危うさが描かれるとともに、ヤマメが芸人を志したのは、余命宣告され入院していた祖母を毎日見舞って笑わせていたら祖母が宣告よりも長く生きた事から笑いは人間の寿命を伸ばし、命を救うものだと感じた事が始まりだったり、ヤマメを心配する梓、また、仕事がうまくいかず落ち込む梓を励ますヤマメの優しさがしっかり描かれていて、単なるホラーではない、なんだか元気をもらえるような内容にもなっている…
ある意味、大人の青春映画であるともいえます。
人間を不幸に追い落とす悪意の象徴のような黒い人影が何度も登場しますが、その正体については不明のまま…
主要キャラであるヤマメ、中井、梓のキャラクターがキッチリできていて、バランスもよいので一作で終わるのは惜しく感じられ、甲塚的には続編もあるんじゃないかと思っています。