世に奇妙な物語2018春の特別編あらすじに感想|明日へのワープ
明日へのワープ 三浦春馬
映画監督を夢見る青年・小林峰雄(三浦春馬)は、バイトしながら自主制作映画を作り続けて早10年、全く芽が出ないまま。
同級生たちが皆まともな職に就き、家族を作り、大人になっていく中、惨めな思いをすること必至の友人の結婚式に招待されてしまいます。
かつて一緒に夢見ていた女優志望の恋人・須藤由紀(佐久間由衣)からも愛想を尽かされそうな状況で、焦燥が憔悴となり、追い込まれていく峰雄。
眠れぬ日々が続くある日、心療内科で精神科医・宇堂公康(相島一之)から謎の薬“アイリウム”を処方されます。
アイリウムとは、1錠服用した途端24時間分の記憶が完全に無くなり、まるで24時間後の未来にワープしたかのような感覚になれる薬。
つまり嫌な思いをする出来事の前に飲んでおけば、その事を体験しなかったかのように記憶から消し去ることができてしまいます。
記憶を薬でコントロールできるようになった時、果たしてその人生は思い通りになっていくのか…。
謎の薬アイリウムにわずかな希望を託す峰雄ですが、1度服用してしまいその効果を知ると嫌な事が起きそうな時にはついつい服用してしまう習慣が・・・。
そして、飲み過ぎに注意されていたはずが、2錠から3錠・・・と増やしていきバイトの時や、彼女の由紀につめられたりしたときなど、嫌な事から元来逃げる性格の峰雄はアイリウムを服用し続け、挙句は心療内科で精神科医の宇堂公康の診察中に目を盗み、薬を大量に病院から持ち出してしまうのでした。
そしてある日、マシな未来を夢見て大量にアイリウムを服用し過ぎた峰雄は15年後の2033年までワープしてしまっていたのでした。
気づくとしらない家、そこには自分をパパと呼ぶ小さな女の子もいました。
写真から妻はどうやら由紀のようですが、娘の話では由紀はどうやら3年前に病気で亡くなっていたのです。
由紀にどうやってプロポーズしたのか?どんな新婚生活を送っていたのか?大切な思い出までも無い峰雄は自分が何でも大切な事から逃げてきた事。
28歳の時の悩みなど43歳になった今は何でもないことであることにやっと気づきます。
そして後悔をしていると、気づけば心療内科のベッドの上で、実はこれは治療の1つで見せられていた事だと知り、今度は家に帰り由紀にキチンと話し合いを持ちかける峰雄でした。
何でも嫌な事からは逃げ出してはいけないという教訓になる良い話でした。