水星は実は温度差が激しい寒い星|太陽に近いが温度は・・・?
水星は実は温度差が激しい寒い星についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
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この記事では、太陽に最も近い惑星の水星が実は寒い星だったという事を
- 水星は実は温度差が激しい寒い星|特異な性質を持つ太陽系最小の惑星
- 水星は実は温度差が激しい寒い星|88日間の昼と夜が作る過酷な温度差
- 水星は実は温度差が激しい寒い星|太陽から地球の6倍以上のエネルギーが降り注ぐ星
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
水星は実は温度差が激しい寒い星|特異な性質を持つ太陽系最小の惑星
特異な性質を持つ太陽系最小の惑星
太陽系の中で、水星はもっとも太陽に近い軌道を巡る惑星です。
地球から見ると、水星は常に太陽のそばにあるため、日没直後か日の直前にしか見えず、観測が非常に難しい惑星でした。
やがて、観測技術が発達し、レーダーによる観測が行われるようになると、水星が特異な性質を持つ惑星である事がわかってきたのです。
水星の赤道傾斜角(自転軸の傾き)は、0.0027度以下で、ほぼ直立した形で自転している事になり、地球の四季のように自転軸が傾いていることで生じる季節の変化は無いのです。
また、水星は太陽系内の惑星でもっとも小さく、大きさが地球の2/5程度しかありません。
比重は地球についで、2番目に大きく、こうした特徴は、水星の核(コア)が重い金属(ニッケルと鉄の合金)で構成され、しかも大きさが体積の4割以上あるためだと推測されています。
太陽系の惑星でこのような特徴を持つのは水星だけであることから、水星の誕生は他の惑星と状況が異なっていた可能性が考えられます。
水星は実は温度差が激しい寒い星|88日間の昼と夜が作る過酷な温度差
88日間の昼と夜が作る過酷な温度差
水星は、その環境もユニークです。
太陽にもっとも近いため、【暑い星】というイメージがありますが、実は同時にとても【寒い星】でもあるのです。
水星の公転周期は87.97日(約88日)自転周期は58.65日(約59日)で、正確に3対2の比率になっています。
水星は太陽の周りを2回公転する間に3回自転しているわけです。
この奇妙な関係のために、太陽が水星の空を一巡する時間、つまり水星の1日は水星の2年分にあたる176日となります。
要するに、水星では88日間が昼で、88日間が夜ということになるのです。
水星は実は温度差が激しい寒い星|太陽から地球の6倍以上のエネルギーが降り注ぐ星
太陽から地球の6倍以上のエネルギーが降り注ぐ星
太陽に近い水星には、太陽から地球の6倍以上尾エネルギーが降り注ぐのです。
水星には温度を下げる要因となる海も大気もないため、昼の88日間太陽光が当たる事で、赤道部では温度が最大430℃にも達します。
まさに昼は灼熱地獄ですよね・・・。
しかし、昼と同様に夜も88日間続くのが水星です。
その間は全く太陽光が当たらなくなるため、長い夜が明ける直前にはマイナス180℃まで温度が下がってしまうのです。
もう寒暖の差とかいうレベルではないですよね・・・。
なんと水星は1日の温度差が実に600℃もある激烈な環境の星なのです。
以上が太陽から1番近い惑星、水星についてのご紹介でした。
この記事でのご紹介は以上となります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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