終末のワルキューレ59話ネタバレ!始皇帝の壮絶過去!|最高の王
最高の王
2年後…
秦では昭襄王、孝文王が立て続けに防御し、紀元前250年、嬴政を捨てて秦に逃げ帰っていた子楚が秦の王位についた事により、嬴政は夢にも思わなかった王位継承権筆頭の太子となり、秦への帰国が許される事になった…
嬴政にとっては、故郷であるはずの土地で生きていくのが一番良いわけですが、しかし、春燕とは離れ難い…
帰国の馬車の中、春燕は自分の仕事も国境までだと呟き、嬴政に、この二年間の生活は本当に楽しかったという。
それを聞いた嬴政は春燕に一緒に秦に来て欲しいと言いますが、春燕は自分は趙人であり、今更秦人として生きていくのは無理だと答える…
嬴政は落ち込みますが、春燕は太子がそんな顔をするなと励ますが…
その時、嬴政が乗る馬車とその護衛一隊が何者かの襲撃を受ける!
相手はかなりの手練れらしく、計画的に待ち伏せしていたようです!
連携の取れた攻撃で護衛一隊は瞬く間に全滅してしまう!
春燕は嬴政に、アンタが人質の内は趙王の客という立場だったが、秦の人間として秦に変えるのなら、その前に恨みを晴らそうとする奴らもいるだろうと、状況を説明します。
嬴政は春燕に僕は戦うと目隠しを外して剣を握りますが、春燕にミゾオチを蹴られ、ガキはガキらしく縮こまってな、と言われる…
春燕は護衛としての力量を示します!
襲撃者は武装した四人の男達…!
春燕は素手でそれに立ち向かいますが、拳法の使い手らしく、男達相手に一歩もひかない実力!
しかし、非武装と複数を相手にするハンデはやはり大きく…
明らかな致命傷を受けてしまい、嬴政はそれを目撃する!
何もできない自分に悔しいと感じるも、動く事すらできない!
春燕は自分は趙人だとさけびながら、それでも反撃しますが、つづけて剣で袈裟斬りに斬られてしまい、倒れる!
春燕を斬った男はそのまま嬴政に歩みより、嬴政を斬ろうとしますが…!
なんと、倒れた春燕が男に組み付き、腕で男の首を固めると、そのままへし折ってしまう!
春燕は嬴政を守り切る事に成功しますが、もはやその命が助かる見込みはないような状態…
嬴政は春燕にかけより、抱き起こしますが、春燕は嬴政に隠していた事があるのだという…
春燕には嬴政と同じ歳になるはずだった春鷗という息子がいたが、その子は長平で捕虜の兵隊達と一緒に生き埋めにされたのだと…
生きているのが辛く、毎日毎日、秦を恨んでいたが、そこに秦の王子の守役を募集する話を聞いて、秦の王子がどんな顔してるのかを見るために応募し、採用されたが、気に入らなければぶん殴ってやろうかと思っていたが…
今はもうそんな事はどうでもいい…
もし、嬴政のように人の痛みがわかる優しい人間が王になったなら…
息子を失い恨みに囚われていた自分が変われたように、このクソッタレな世界も少しはマシに変わるかも知れないと呟き、嬴政に対し、自分の信じた道を進み、最高の王になれという。
嬴政は最高の王になると約束するから、お願いだから死なないでと叫びますが、春燕はそれでいい、哀しい時は思い切り泣けと言って目を閉じかけますが…
春燕の目には嬴政が春鷗の姿に見え、嬴政を春鷗と呼び、母に顔をよく見せてという…
嬴政は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、春燕の手を握り、母と呼んで笑顔を見せます。
そして春燕は母親の優しい笑顔を浮かべ、『好』と一声残して逝ってしまう…
その後247年に嬴政は12歳で王位につき、その25年後には中華統一を果たす事になりますが、嬴政の心の中には春燕が生きており、その覇道ら春燕とともに歩んだものであるようですね…
春燕がくれた目隠しもずっと愛用しており、やはり嬴政にとっては春燕は最高の母親だった…
最高の母親から最高の王になれと言われたのだから、それを果たさんとして、嬴政は全身全霊で持って覇業をなし得る事ができたのでしょう!
そして今…
ハデスは他者の痛みまで感じるとは不自由な体質だなと始皇帝に言葉をかけますが、始皇帝は他者の痛みを識るからこそ、自分は最高の王なのだと返します!
それは、始皇帝・嬴政の絶対に変わらぬ、曲げる事もない、絶対的な信念なのでしょう!
その信念を生み、育んだのが春燕という母親だったという事が、始皇帝の誇りにもなっているように感じられました!
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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