終末のワルキューレ45話ネタバレ！釈迦の奔放極まれり！｜『人間』への嫉妬
『人間』への嫉妬
そんな零福の元に人間の行列が近づいてくる。
彼らは皆、老人や怪我人、病人…や獣達。
不幸のただ中にあるはずの人間…
しかし、何故かみな満たされたような微笑みをたたえている。
零福は、この集団はどうせとこかで自分の噂を聞きつけ不幸から救って欲しいと、また不幸を吸わせようというのだろうと思いますが、何やらそうではなく、その集団は明らかに他の人間達とか違っている…
釈迦と呼ばれる男…
その男に従う人間達はだれもが見窄らしく見える…
しかし、その表情は何故か幸福に輝き、満ち足りていた…
彼らの行列を目にした享楽を貪る人間達は、手にした杯を置き、争っていた者達は争いをやめ、貪り食う者は食べすぎを恥じ、性欲に溺れる者達はそれに虚しさを感じた…
零福はそれら全てを見た。
これが自分がやりたかった事であるはず…
零福は叫ばずにはいられなかった！！
この釈迦という人間の周りにいる人間は幸せそうな笑顔をしている。
何でなんだ！？
自分は必死に人間達の不幸を吸いとってあげたのに、何でみんなちっとも幸福にならないのか？
幸福どころかますます不幸になっていくのはどうしてなんだ！？
零福は釈迦に尋ねた。
すると釈迦は…
幸福ってさ、与えられるもんじゃないんだよ。
自分で、至るもんだから！
影あるところに光りあり…
不幸あるところに幸福あり…
仏教の教えの真髄は、自らの心の中に何に揺らぐこともない絶対の幸福をきずく事にある…
釈迦は、零福にも一緒に悟らないかと勧誘しますが…
零福は人ではなく神…
人間の幸福だけを願ってきた神は、人間から汚いと唾を吐かれたのに対し、人間に過ぎない釈迦の法を人間達は求めた。
それは零福の神としてのプライドをズタズタに引き裂いた！
神が人間に嫉妬する。
それを自覚した神には耐え難い屈辱が苦しみとなって襲う。
こんなになるまで一生懸命頑張ったのに…
あの男が妬ましくて妬ましくたまらない！
それが零福を変貌させていく！
神の愛は、時として容易く憎悪へと反転してしまうのだ！
あの男が妬ましい！
憎い！
自分より、あの男を求める人間達も憎い！
そして、神はついに人間にとっては恐るべき悪神に変貌してしまった！
そして、その欲望のままに、周囲にいた人間達に襲いかかろうとしますが、背中に赤ん坊を背負った母親が我が子を守ろうと、身を投げ出す！
しかし、零福は神としてのプライドをまだ持っていたのです！
すんでのところで思いとどまり、胸に空いた穴を手で押し広げると、零福の肉体は弾け飛び…
七柱の神へと分神します！
七福神はこうして生まれた存在だったんですね！
えびすは生まれた瞬間から関西弁ですな（笑）
みな別神格ですが、記憶は完全に共有しているようです！
記憶を共有しているということは、釈迦に対する感情も全員同じように引き継いでいます。
釈迦に対してやたら天誅天誅言っていたのは、神をさしておいて人を導き、神の師になろうともいう思い上がった態度、それが天誅の意味だったわけですね…
そして今、このラグナロクという舞台で、ようやく公衆の面前で釈迦に天誅を下すチャンスがきた…
どうか、自分の前から消えて欲しい…
これは、自分をコケにしたキミの罪の報いだと、零福は斧を構える！
しかし釈迦は零福のみぞおちに問答無用の膝蹴りでそれに答える！
これは零福にかなり効いたようですが、釈迦はごめんと謝りながら堂々と零福に言い放つ…
きみ、誰だっけ？
ええ〜！！？
あれだけの壮絶な過去編のアンサーがそれなの〜！？（笑）
たぶんこれ、本当に記憶にないんでしょうね！
零福がどんなリアクションをとるのか？
チキショー！
毎回いいところでおわりますよね！
次回がもう今から楽しみですわ！
最後までお読み頂き、誠に有難うございました！
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