イム様が世界政府を創った目的|人間性を捨てる事に迷いはなかったのか?
人間性を捨てる事に迷いはなかったのか?
天竜人達の精神は最早人間ではないと思えますが、イム様と最初の20人が世界政府を作り、それを神として支配するというのが計画的なものだったとしたら、最初の20人やその一族は人間である事を捨て去る事に迷いはなかったのでしょうか?
天竜人達の振る舞いを見ていると、彼らにとっての神というものは純粋な支配者なんじゃないかと思います。
上から下という方向にのみ一方的な支配…
同じ人間であるなら、王や王族も少しは家臣や民衆のいう事に耳を傾けると思いますし、頼りにもするんじゃないかと思いますが、天竜人達は人間関係的なものを微塵も気にしていないと思います。
元来、神というのは直接人間と関わらない一方的な存在ですから、それは神としては自然だと思えますが、人間が人間に対してあそこまで一方的に振舞うには優しさとか慈しみというような人間性を捨て去る必要があると思うんですよね…
今の天竜人達が人間性を全て失っているとまでは思いませんが、おそらく何か一番大切なものを失っていると思います。
自分達が認識ではない人間以上の存在だと思い込む事は単なる傲慢ではなく、自分は人間であるという真実を捨て去る事になり、それを捨て去ると二度と人間には戻れない…
ホーミング聖とミョスガルド聖は人間宣言したわけですが、結局のところ、彼らは滅びてしまいました…
あれを見るに天竜人達が今までの事を悔い人間宣言したとしても、『人間』達はそれを受け入れる事はできない…
普通に考えれば二度と戻れない道を彼らは選択したわけですが、やはりそこまでする必要があったのかイマイチ理解できない…