シリュウが言う世界政府の闇|不都合は滅ぶという体質について
不都合は滅ぶという体質について
シリュウはインペルダウンの看守長だったわけですが、インペルダウンのような監獄では世間に漏れ出ないような世界政府の闇の部分は腐るほど見てきたんじゃないかと思いますね…
監獄というところには海賊達のような明らかな犯罪者以外にも、世界政府にとっては不都合な思想を持つような思想犯、政治犯と呼ばれるような人々も収監されるんじゃないかと思いますが、シリュウが長年インペルダウンにいたならそんな思想犯みたいな人物についても詳しく知っていたりするでしょう…
世界政府に対する思想犯と言えば、天竜人に対して反抗的な人物だったり、空白の100年の秘密を知ろうとしたりした者達、また唯一の王は頂がないという誓いを破たりするような者達なんじゃないかと思いますが、本来なら世界政府の現状に対して否定的な意見を持っていたとしても、それも意見であるわけですから尊重すべきですが、世界政府は不都合なものは消し去ろうとするのが基本姿勢であり、一国の王や政治家であろうとも投獄されるような事はあったかと思います。
また、世界政府は空白の100年の秘密を守る為なら手段は選ばない事は証明済みで、シリュウはそんな様子を看守長として観察してきたという可能性は高いでしょう…
シリュウはティーチの仲間になる際にインペルダウンにいても自分の将来は見え透いているといい、ティーチのような男との出会いを待っていたと言っていましたが、それは転じて世界政府加盟国の国々も同じであり、世界の運命の行方も見え透いているという事であり、ティーチのように思うままに振る舞い、旧体制を破壊するような男を、自分も世界も待っていたという意味だったんじゃないかと思います。
そういう経緯があったとしたら、シリュウの『政府の闇は深い』というセリフにも非常に強い説得力があるように思えるんですよね…
シリュウはインペルダウンの囚人達を楽しみで斬り捨てていた為にマゼランの判断で投獄されていましたが、その行動の裏にはシリュウがしっかりとした思想を持つ思想犯だったというような事情もあったように感じられます…
シリュウもクザンとは意気投合したようですし、それはクザンの立場に共感するところがあったからではないかと思います…