キングはルナーリア族である事を隠す必要があった|ルナーリア族である事を忘れる為?
ルナーリア族である事を忘れる為?
カイドウがワノ国と関わりを持ったのは、今から28年くらい前の事みたいですが、そのキッカケを持ってきた黒炭ひぐらしとカイドウの面会の際にはアルベルはまだ素顔を晒していたようです。
しかし、おでん様とカイドウの決戦の際にシルエットで登場しているアルベルは、すでに全身を黒い衣装で包んでいたようです…
8年の間に何かがあったのだろうと思えますが、ワノ国と関わる前の百獣海賊団はまだ規模が小さく、おでん様との決戦の際には千人規模に成長していたようですから、組織が大きくなるにつれて、アルベルの中で何か精神的な変化があったものと思われます。
それについて、アルベルはカイドウこそがジョイボーイだと思っていたようですが、カイドウは『おれが作ろうとしている世界がジョイボーイが作ろうとしていた世界なのか?』とアルベルに尋ねたところ、アルベルは『伝説は伝説に過ぎない、おれはアンタを海賊王にする』と言い、それまでは誰にも負けないとゾロみたいな事を言っていましたが…
甲塚思うに、ルナーリア族はいつか再び現れるジョイボーイと一緒に新たな世界を作る為に戦う事を種族の宿命として受け継いできたのではないかと思え、アルベルはそれよりもカイドウを選んだという事で、自分がルナーリア族であるという事を忘れたかった…ただ一人の男として、惚れ込んだカイドウを海賊王にする事に徹するのだという覚悟を、全身を隠す事で表現していたんじゃないかと思うんですよね…
それは、種族の生き残りでありながら、種族を捨てたという事にもなると思えますが、その後ろめたさも抱えつつ、それでもアルベルにとってカイドウは魅力的な男だったという事じゃないかと…