カイドウがヤマトとワノ国に拘る理由|ヤマトから自由を奪う理由について
ヤマトから自由を奪う理由について
カイドウは娘であるヤマトに対して一切容赦なく接してきたようですが、父親としては異常であり、明らかに常軌を逸しています。
ヤマトも幼少時代からその理由についてはわからず、父親が純粋にそのような人間だと認識しているようです。
また、そう認識するしか無かったのだと思いますが、カイドウは非道な海賊ではありますが、自分を慕う部下達に対しては人間味のあるところを見せ、恐れられながらも慕われているようです。
カイドウは、ヤマトが『おでんになりたい』と言い出す前には、おそらくまだ父親らしい一面は見せていたんじゃないかと思いますが、ヤマトにとって『おでんになりたい』というのは自我の目覚めでもあったのではないかと思え、カイドウはヤマトが自分の思う通りにならないようになった事に困惑と怒りを覚えたのでしょう…
しかし、いかにカイドウでも娘に対して単純な憎しみを抱いているようには思えず、ヤマトを所有物として自分の思うよにしたいだけであるように感じます…
カイドウはヤマトに、お前は鬼の子であり人間とは仲良くなれない、それがお前の運命だと言っていましたが、カイドウはヤマトが自ら海に出ればエースのような運命を辿る可能性が高いと考えているのではないかと思えます…
カイドウにとってヤマトは『自分の子』であり、自分の元で自分の言う通りに生きていくのが一番『安全』であるという思い込みをしているのではないかと思います。
また、そうしないのではあればヤマトに海を生き抜く力は無いとも思い込んでいる…
カイドウはヤマトを戦力としては期待しているのが、人間としてはかなり過小評価しているのでしょう…
しかし、やはりその根底にはカイドウなりにヤマトを守ろうというような意思は見えるように思うんですよね…
カイドウは『支配』という以外、他人との人間関係を築く方法を知らないのかも知れませんね…
そうであるなら、なんとなくカイドウの言動の意味もわかるような気がします…