エレンが地鳴らしを望んだ理由|エレンの衝動の正体は?
エレンの衝動の正体は?
第139話…
『道』の力か、2人は幼い頃から慣れ親しんだ風景や、少年の頃2人がいつか見てみたいと憧れていた風景を見て周りますが、その時に2人は地鳴らしによって文字通り平らになった世界の風景を目にします。
アルミンはそれを見て青ざめ、絶句しますが、エレンは…
『お前たちに止められる結末がわかってなくても、オレはこの世の全てを平らにしていたと思う』
と呟きます。
『森は殆ど消滅して…数日後には死肉で肥えた虫が大地を埋め尽くす』
『オレは…地表の全てをまっさらな大地にしたかった…』
未来がわかっていなくてもやっていた…
アルミンは『何で?』と尋ねますが、エレンは…
『何でかわかんねぇけど…やりたかったんだ…どうしても…』
地鳴らしを行ったのは仲間達を守る為だったが、しかし、その根源にはエレン自身にも説明がつけられない衝動があったわけです。
エレンはそれを語る時に生まれて間もない自分を抱いて『お前は自由だ…』と口にしている記憶が脳内に再生されているようです。
という事は、エレンの衝動はそのシーンに根ざしたものである可能性が高い。
グリシャがエレンを抱いているコマの次のコマではまだ目も見えていないようなエレンが何かを見ているような目だけが描かれているコマがあります。
また、父親に抱かれていても言葉を理解できているわけがない…
甲塚は思います。
エレンとミカサは始祖ユミルの分身みたいなものだったんじゃないかと…?
エレンは始祖ユミルの自由を求め、それを邪魔するものへの破壊衝動として…
ミカサは始祖ユミルが愛に苦しみカール・フリッツを愛し続ける面として…
エレンは自分の衝動の正体をその時に初めて理解したのではないでしょうかか?
それならエレンとミカサが現れるまでの二千年は長すぎたのかも知れませんが、道には時間がないですからね…