君と世界が終わる日に第6話の感想と考察|感想とまとめ
感想とまとめ
物語の中のような非日常の極限状態に置かれた人間の大半は正常な判断力が失われていき、不安で不安で堪らなくなっていくでしょうね…
甲塚もおそらく、そうなると思います。
普段から確固たる信念を持って生きている人間と、そうでない人間の差が、そういうシチュエーションでは残酷なまでにハッキリ現れてくるでしょうね。
そうなると、人間は誰か頼りにできる人間に判断を委ねたくなってくる…
響と首藤は立場は違いますが、そういう意味では頼りになる委ねたくなる人間だと言え、その部分は共通していると思います。
響は三原母子を守るために異常な気質の持ち主だった三原の夫をゴーレム化する前に手にかけたわけですが、母子の業まで背負う覚悟が他人から頼られる強さであると思われます。
おそらく首藤もそういう覚悟を持っていると思われますが、それにより人間として大切な部分を捨て去っているように思えます。
全てを抱えて何一つこぼさずに生きていく事など不可能でしょうが、響はまず最初に捨てる事を考えずに行動します。
その生き方は合理的ではないと思いますが、合理的ではないから、人間らしいと言えます。
安全性や効率の良さを追求し、物事を切り捨てていく事も大切な考えだと思いますが、それを追求するよりは泣いたり嘆いたりする事になっても人間らしくありたいと甲塚は思います。
人間は、馬鹿だと言われるくらい非合理的な方が、充実した人生を送れるんじゃないかと、第6話を見てそんな事を感じました。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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