【怪談話考察】くねくねの正体|何故精神に異常をきたす?
何故精神に異常をきたす?
くねくねが零落した水の神みたいな存在だという話の続きになりますが…
古来より、神の姿を見たものは一般的な長さの寿命を全うできないとも言われます。
それが零落した神であるが故に、精神に異常をきたすのみにとどまってしまうのではないかと思います。
または、くねくねが何者であるかを理解してしまったものは、今自分が生きている文明社会に実際に神のような存在がいるという衝撃が精神を破壊したり、または影響を受けてしまい、感化されてしまうのかも?
くねくねと同じように踊り続けるという症状を見るに、感化されたという可能性の方が高いかな?
感化と言っても、それはおそらく『神懸かり』に近い状態でしょう。
それが長く続くと、その精神つまり魂はくねくねと同化し、その一部となるのかも?
『田んぼに放す』とはそういう意味でもあるかも?
または、くねくねは水田の神に捧げられた生贄達の怨霊の集合体のような存在で、生贄を捧げるという儀式が失われた今、自分達の仲間を増やす為に時折り姿を現しては被害者を生み出しているのかも?
また、そういう話が伝わっている地方はほとんど不作がない豊かな農村だったりする事もありますから、『くねくね』のエピソードに出てくる土地は豊かな土地である可能性もあるかな、と思います。
甲塚は『くねくね』の正体は零落した水の神、または生贄達の霊の集合体みたいなものだと考えます。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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