【映画樹海村考察】コトリバコと村|コトリバコについて
コトリバコについて
この映画のコトリバコはインターネット怪談の『コトリバコ』の箱とはちょっと違う印象を持ちます。
インターネット怪談の方では基本的に女性に対して害を成すものだったはずですが、物語を見るに、この映画のコトリバコの呪いは男性にも容赦なくふりかかり、樹海村と下界の人間をつなげるような役割を果たしているように見えます。
というか…
コトリバコの呪いによって亡くなった人間の魂がコトリバコに食われるように吸い込まれて、その先が、この世ではない真の樹海村…
つまり、コトリバコは現世と異界を繋ぐ役割を果たす呪物なんじゃないかと…
いわば、真の村はコトリバコの中に存在する、という事になっているんじゃないか?
映画の中、後半になると現実世界と異界の区別が非常にわかりにくい状態になります。
甲塚はそれを、異界で起こっていることが現実世界に影響を与えていると言う事なんじゃないかと思っています。
クライマックスでは精神病院にいるはずの響が樹海にいて、鳴と共に住民から逃れようとしますしね…
映画の中の情報をまとめて考えてみると、コトリバコは樹海村という異界への鍵であり、また、霊的にはその中身が異界そのものなんだと思います。