ベルセルク375話ネタバレ!|イシドロ号泣
イシドロ号泣
重度のうつ病のような状態になっていて、自ら起き上がる事すらままならないようなガッツは、縄ではなく鎖で縛られて無理矢理立たされ、船倉から引きずり出されてきます…
クシャーン兵達はやはり冗談のような大剣を持ち、巨軀の持ち主であるガッツに恐怖を抱いているからこそ鎖を使っているのでしょう…
黒い剣士の噂ぐらいは知っていると思いますが、本人かどうかは確定しないまでも、やはり黒い剣士として扱っているんでしょうね…
その姿はまさに縛鎖の獣になっているわけですが、やはり意識は曖昧であるような雰囲気ですし、いつもの様な覇気は全く見られずクシャーン兵達に引きずられながら甲板に出され、その場に引き倒されてしまいます…
それを見ていたイシドロはたまらずガッツに立って戦えと叫ぶ!
イシドロがガッツを尊敬し慕っているのは誰の目にも明らかで、ガッツはまさにイシドロが目指す憧れの存在であるわけですが、その憧れの存在が、これまで木っ葉のように扱ってきたクシャーン兵に蹂躙される様を見て、イシドロは非常に情けないし悔しいのでしょうね…
イシドロはガッツが何故、今のような状態になってしまったのかという理由がわからないわけですから、余計に苛立ち悔しい思いでいっぱいなんだろうと思いますが、キャスカがいない事からして何かガッツの精神を破壊するようなショッキングな事件があったのだろうというような事は察しているかと思いますが、これまでどんな絶望的な状況になっても全く諦めないガッツの精神力もイシドロは尊敬していたはず…
ガッツがこうなってしまったからには、余程何かあったのだろうという事を含めても、まだ子供であるイシドロからすれば、ガッツを叱責し叫ぶしか感情を表現する事ができないのでしょう…
また、仲間なのに自分達を頼らず独り殻に閉じこもっている事に対しての怒り、また、何もしてあげられないのかという自分に対する苛立ちもあるのでしょうね…
ガッツの耳にイシドロの声が聞こえているのか、いないのかは判然としませんが、ガッツが独り殻に閉じこもっている限りはイシドロの叫びはガッツを復活させるような力にはなり得ないでしょうね…
ガッツはグリフィスに対して自分が全くの無力だった事について生きるべき意味を喪失してしまっている状態だと思います…
本当に絶望してしまった人間はこうも無気力になってしまうのだと思えますが、ガッツ復活のキッカケになりそうな人物が一人、クシャーン兵達の中に紛れていまたよね…