ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|ガッツVSボスコーン
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この記事ではベルセルクの主人公ガッツの考察、黄金時代編・中についてを
- ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|友とは、対等の者
- ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|ドルドレイ攻略戦
- ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|ガッツVSボスコーン
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|友とは、対等の者
『ガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中』
ガッツ達『鷹の団』は天才グリフィスの軍才だけに頼らず、メンバー個々も成長していきます。
ガッツは先陣を切る役目である『切込み隊』の隊長となり、ガストンをはじめとする部下を抱える事になりました。
孤独で他人に心を開く事がなかったガッツが、頼りにされるよきリーダーとなったのです。
そんな黄金時代編の後半最大の見せ場は、やはり『ドルドレイ攻略戦』でしょう。
しかし、その前にガッツとグリフィスの関係に大きく影響する出来事がありました。
友とは、対等の者
グリフィスは、夜の庭園でシャルロット王女と語らう中で、自らの友人観を語ります。
『決して人の夢にすがったりしない、誰にも強いられる事なく、自分の生きる理由は自ら定め進んでいく者。
そして、その夢を踏み躙る者があれば全身全霊をかけて立ち向かう。
たとえそれがこの私自身だったとしても…
私にとって友とは、そんな対等の者だと思っています。』
この言葉を、ガッツは聞いていました。
これはガッツにとって大きなショックだったはずです。
また、漠然としていたグリフィスへの思いが、その言葉によって形を成したとも言えます。
ガッツは、グリフィスの『友』でありたかったのです。
ガッツは育ての父親であるガンビーノとはついぞ分かり合えぬまま終わってしまいましたが、グリフィスとだけは『友』としての関係を構築したかったのでしょう。
しかし、グリフィスはどうだったのでしょう?
キャスカは自分より新参であるガッツとグリフィスの関係に嫉妬していました。
ガッツの為には、己の夢を忘れて命を危険にさらす事までしてしまうグリフィス。
グリフィスにとって、ガッツは対等な存在である『友』以上の『何か』、即ち『己の半身』とも言える存在だったのではないでしょうか?
二人が『友』について語り合う機会があったなら、二人と『鷹の団』の運命も違うものになっていたかも知れません。
しかし、この出来事も『因果律』によって定められた事だったのでしょう…
ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|ドルドレイ攻略戦
ドルドレイ攻略戦
『鷹の団』がつくミッドランド王国は、隣国チューダー帝国と100年の長きに渡り戦争状態にあったようです。
その戦争の最大の要衝が『ドルドレイ要塞』です。
元々はミッドランド王国の要塞でしたが、チューダー帝国がこれの奪取に成功し、チューダー帝国はここを拠点にミッドランド王国への侵攻を続けていたようです。
ミッドランド王国は『鷹の団』の活躍により、劣勢だった戦局を覆し、このドルドレイ要塞の奪還の為に大軍を動員しました。
チューダー帝国も帝国最強のボスコーン将軍率いる紫犀聖騎士団と大軍を派遣します。
おそらく、両国にとって、近年では最大規模の戦いだったのではないでしょうか?
無論、『鷹の団』も一軍としてミッドランド軍に参加しており、その軍議にも参加を許されていました。
その席でグリフィスは、『鷹の団』のみでドルドレイを陥してみせるという大風呂敷を広げます。
ガッツやキャスカはこれに一瞬ひるみますが、グリフィスが何の勝算もなく風呂敷を広げるわけもなく、グリフィスに命を預ける事を決意します。
グリフィスをはじめ、ほとんどが平民出の傭兵団が成り上がる為には、全員が一丸となり、命を捨てる覚悟を持って戦わねばならぬ時が必ず来るでしょう。
グリフィスは、ここをそれと決めた。
なら、自分はその為に命をはるだけだとガッツは心に決めた事かと思います。
また、ガッツはグリフィスにとって『対等の者』となるべく、この戦に生き残れば団を抜け、『自分の戦』を求めて旅に出る覚悟を決めていました。
どのみち、『鷹の団切込み隊長ガッツ』としては最後の戦。
この時のガッツの心中は、グリフィスと自分の関係が、『部下』『仲間』として終わるか、『友』と呼べるものに発展させる事ができるのか…それが占めていたのではないでしょうか?
グリフィス自ら率いる本隊を陽動として敵将ボスコーンの本隊に当て、キャスカ率いる別働隊をドルドレイ要塞に潜入させて攻め落とすという作戦を立て、実行します。
この作戦の成功には陽動部隊が本隊を引きつけ続けるか、敵将ボスコーンを討ち取るかが必要です。
ガッツが成すべき最大の仕事は敵将ボスコーンを討ち取る事。
ボスコーンは大陸中にその名を轟かせる猛将であり、名将。
グリフィスも、ガッツ自身も、ボスコーンに勝てる自信などなかったでしょう。
しかし、勝たねばならない。
この戦は『鷹の団』のみで勝つ事が最大の課題です。
『常勝不敗』『戦場の死神』と呼ばれていた『鷹の団』ですが、これほどの大戦で奇跡的勝利を挙げてはじめて成り上りが成就できるからです。
ベルセルクのガッツについて現在から今後を考察~黄金時代編・中|ガッツVSボスコーン
ガッツVSボスコーン
激しい戦の中、ついにボスコーン率いる紫犀聖騎士団が出撃。
槍斧を振るい、味方を吹き飛ばす暴風の如きボスコーンの強さはまさに鬼神。
ガッツは恐怖心を怒りで塗り潰して戦いを挑みます。
乱戦の中、馬上から落とされ剣も折られたガッツは絶対絶命の危機。グリフィスの手も届きません。
そこに救いをもたらしたのが、あの『不死のゾッド』が投げ込んでいきた一本の異形の剣。
グリフィスはガッツにその剣をとれと叫び、ガッツもそれに応えます。
止めを刺そうと最後の一撃を繰り出してきたボスコーンでしたが、ガッツの捨て身の一撃が馬ごとボスコーンの首を吹き飛ばしました。
これがチューダー帝国軍の進撃を停止させ、更にキャスカ率いる別働隊がドルドレイ陥落に成功し、ドルドレイに『鷹の団』の軍旗を翻ります。
大混乱に陥ったチューダー帝国軍は敗走を開始しますが、『鷹の団』の追撃を受けて崩壊。
『鷹の団』は、見事独力でドルドレイ要塞攻略を成し遂げたのです。
ゾッドの心中は?
ガッツの窮地に自分の愛剣を投げ入れたゾッド。
彼は最初から戦を見物していたものと思えますが、何故彼はそこにいたのでしょうか?
将来、主人となる覇王の卵を持つグリフィスの動向を見守るという意味もあり、人間にしては尋常でないガッツが気になるという事もあったでしょう。
しかし、彼は髑髏の騎士との会話から察するに、他の使徒よりは『因果律』や『ゴッドハンド』『髑髏の騎士』についてかなり多くを知っているようです。
彼は使徒の中でも上位の存在であるように見えます。
彼は300年生きていると云われていますが、『蝕』は216年に一度。
彼はグリフィスの前にゴッドハンドに転生した人物の『蝕』の当事者であるはずです。
彼はグリフィスの『蝕』には参加しませんでしたが、前回の『蝕』には参加したのでしょうか?
また、彼は同じ使徒であるワイアルドがガッツに敗れ瀕死の状態にある時、その止めをさすという行為に及んだりもしています。
私が思うに、彼は単なる『戦闘狂』というキャラクターを演じていますが、その実、『因果律』の守護者としての役割を与えられているのではないでしょうか?
言い換えれば、彼は『使徒』として極端に真面目なのかも知れません。
まとめ
ドルドレイ要塞攻略戦は、黄金時代編の1番面白い部分でしょう。
最後の大仕事を成し遂げたガッツは、しばらくその余韻に浸った後、己の戦を求めて旅に出るわけですが、ドルドレイ攻略が成った後のガッツの『やれやれ』といった笑みは印象的でした。
これは彼の人生のターニングポイントに過ぎない。
しかし、それを通過するのには、人間として一皮剥ける必要があった。
一皮剥ける為には、相当なエネルギーを消費したものと思われますが…
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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