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ベルセルクの因果律についての考察|物語全てを支配しているワード

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ベルセルクの因果律についての考察|全ては因果の流れのままに

ベルセルク因果律考察

全ては因果の流れのままに

ゴッドハンドの天使長ボイドは、

『全て因果の流れのままに』

というセリフを口にしています。

ボイドは因果律を川の流れのようなものとして捉えているのでしょう。

川は一方向に流れるもので、その原因は山などの湧き水です。

川の流れに関しては原因や理由は科学的に解明できるものとして、運命の原因や理由を解明できる人間はいないでしょう。

そこで理由として生み出されたのが神に代表される超越的な存在です。

運命が人智を超えた存在に支配されているのなら、納得はできなくても、理解する事は可能でしょう。

ベルセルクの神は、そういう運命に理由を求める人間の想念が生み出されたものであると語られています。

その神が紡ぐ運命が、ボイドには川の流れのように見えているのかも知れません。

しかし、これは、神もまた因果律の存在を原因として生み出されたものであり、神もまた因果律によってその存在を支配されている事にもならないでしょうか?

因果律とは、それほどまでに巨大な存在と言えるのかも知れません。

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