ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察|真の強さとは?
ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察についてこの記事をご覧いただきましてありがとうございます。
【ワンピース考察】いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では、ワンピースワノ国おこぼれ町の老婆と酒天丸について強さとはなんぞやというテーマでの考察を、
- ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察|ババアの強さ
- ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察|酒天丸の弱さ
- ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察|酒天丸は奮起できるのか?
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
ONEPIECE921話から酒天丸とワノ国おこぼれ町の老婆についての考察|ババアの強さ
ONE PIECE、酒天丸についての考察~ババアの強さ、酒天丸の弱さ~
ONE PIECE第921話でようやく登場した酒天丸。
甲塚にとって、その際の酒天丸と老婆の会話が非常に心に残りました。
今回は、それについて書かせて頂きたいと思います。
ババアの強さ
はじめに、『ババア』という言葉を使用する事をお許し下さい。
『ジジイ』や『ババア』という言葉は、一般的にはお年寄りに対する蔑称としての意味を持っています。
それは百も承知です。
しかし、甲塚にとってそれは、肉体は衰えようとも、高潔で強靭な精神力を持った老人に対する『尊称』なのです。
ですので、この記事のみにおいては、敢えて『ババア』という言葉を使用させて頂きます。
おこぼれ町に住む老婆、甲塚は『拝みババア』と呼んでいますが、彼女の存在が甲塚の中で大きくなったのは、桃源農園の食料を強奪したルフィ等がその食料を持っておこぼれ町に凱旋した時の見開きで描かれたシーンでした。
正座し、手を合わせ拝む仕草を見せるババアのその背中に、甲塚はおこぼれ町の民衆の思いが全て映し出されているような気がしました。
その後明かされた光月おでん様の武勇伝と奥方トキ様の予言…
それと合わせて考えると、ババアはただ食糧と、それを与えてくれたルフィ等に対する感謝の念だけでなく、おそらくは確信したのでしょう。
『求めし者は来たれり!』
生まれ育ったワノ国が滅びの道を歩む中、トキ様の予言の存在により、明日を信じて生きてきたババア…
自分の老い先などどうでもいい、ただ、大好きな祖国が再び自分達の手に戻る事だけを信じ、生きてきた20年という年月…
おそらくは無け無しの食糧を明日を担う若者や子供達に譲ってきたりもしたでしょう。
あの拝むという行為は、明日を信じ、生きるための道標を与えてくれたトキ様への感謝の念と、それが成就する時が来たという報告でもあったように感じます。
そして酒天丸との会話、これにババアの『強さ』が如実に現れていました。
ワノ国はもう終わりだという酒天丸という圧倒的強者に対し、ババアはまた正座に手を合わせた姿勢で、トキ様の予言は成就すると言い切りました。
酒天丸に切っ先を突きつけられ、斬ると言われてもその姿勢は微動だにしませんでした。
ババアはおでん様とトキ様に対し、崇拝に似た感情を持っていたのでしょう。
ババアはかなり信心深い人間だと思われます。
では、『信心深い』とは如何なる事か?
甲塚にとってそれは、宗教は度外視、一つの物事を信じ、それが真実であるという確信を持ち、更にその確信が深い、という意味だと考えます。
ババアの酒天丸に対しての言動は、それを如実に現しているかと思います。
人生に対し、一つの確かな信じるもの、つまり確信を持った人間は強い!
甲塚は正直、このババアを尊敬しています!