太陽系の惑星は誕生した順番が違う|地球は結構先輩です
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この記事では太陽系の惑星の誕生した順番が違う事についてを
- 太陽系の惑星は誕生した順番が違う|宇宙のガスや塵から生まれた
- 太陽系の惑星は誕生した順番が違う|コンドライト
- 太陽系の惑星は誕生した順番が違う|地球や火星は早い時期に形成されている
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
太陽系の惑星は誕生した順番が違う|宇宙のガスや塵から生まれた
宇宙のガスや塵から生まれた太陽系
およそ46億年前、直径数光年に及ぶ巨大なガス(分子雲)が重力によって収縮し、太陽が生まれました。
太陽が成長するにしたがって、周囲にはガスや塵からなる円盤(降着円盤)が形成されていきました。
降着円盤の比較的太陽に近い場所では、鉄やニッケルといった熱にも耐えれる金属や岩石が衝突し、やがて水星、金星、地球、火星などの岩石惑星が誕生しました。
一方、軽いガスは太陽の放射によって吹き飛ばされ、太陽から遠い場所に集まり始めました。
太陽からの熱が届かないため、氷も溶けずに存在しており、次第にそれらが集まって、木星と土星(巨大ガス惑星)、天王星と海王星(巨大氷惑星)が作られました。
これが現在考えられている太陽系の形成モデルです。
太陽系の惑星は誕生した順番が違う|コンドライト
こうした太陽系の形成過程は【コンドライト】という隕石の分析から判明しました。
コンドライトは、太陽の誕生と同時期にできた天体の破片と考えられています。
このコンドライトを顕微鏡で観察すると、コンドロールと呼ばれる球状物質が見つかりました。
コンドロールは高温で熱せられた後、急速に冷やされたことででっきたと推測されていますが、何故か地球と月の岩石からは発見されず、両者がコンドライトによって生成されたと考える研究者にとっては長年の謎とされてきたのでした。
太陽系の惑星は誕生した順番が違う|地球や火星は早い時期に形成されている
地球や火星は早い時期に形成されている
2008年、フランスの研究チームがコンドライトに豊富に含まれる【ネオジム142】という物質に着目し、地球の地殻を調べたところ、火星と木星の間を漂う小惑星にあるような通常のコンドライトよりも、ネオジム142の含有率が高い事がわかりました。
続いて火星と月についても調べた結果、地球と同様にネオジム142の含有率が高いことが判明しました。
この分析結果から、これまで考えられてきたように太陽系の惑星は同時期にできたのではなく、岩石惑星の方が先に誕生した可能性が出来てきたのです。
現在、探査機【ドーン】や【ニューホライズンズ】、木星探査機【ジュノー】など、NASAが複数の惑星探査機を宇宙に放り出しています。
それらによる観測結果次第では、太陽系誕生までのストーリーが書き換えられるかもしれないですね。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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