面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|とある中学校の教室隅に潜む罠
面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では面白い話実話体験談として、甲塚が中学3年生の頃に経験した実際の体験談から
- 面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|足を踏み入れてはいけない聖域
- 面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|賞金首1億ベリーの男K野
- 面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|最後に
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|足を踏み入れてはいけない聖域
これはねぇ、私がまだ中3の時の話なんですから、もう四半世紀前の事です。
当時、私のクラスには学年でも血の気の多いパワー自慢達が集結していました。
中3と言えば受験生…
怪我や病気はご法度で、己の肉体の健康と、学生の本分と言える勉学にそのパワーを集中すべき時なのですが…
しかし、パワーを持て余す男達は危険極まりない遊びを始めてしまったのです…
それが『掃除道具箱地獄』でした…
その遊びの中に、私は集団で『覇気』、あの世界的名作漫画『ONE PIECE』の強者のみがまとう、あの『覇気』を覚醒した瞬間を目撃してしまったのです!
『掃除道具箱地獄』とは?
今はどうなのかわかりませんが、当時はどこの学校の教室にも『掃除道具箱』が設置されていました。
教室の片隅から常に無言で生徒達を見守り、口を開くのは掃除の時間のみである掃除道具箱…
そんな教室の名脇役が、ある日、一躍脚光をあびることになったのです。
掃除道具箱から半径1メートル以内に足を踏み入れた男子がいれば、クラスの男子ほぼ全員が、その男子を掃除道具箱に追い詰め、入れ替わり立ち代り、猛烈極まりないヒッププッシュで掃除道具箱に叩きつけられるのです。
これは所謂イジメではなく、特定の人間が対象なのではなく、男子全員が対象。
中には自らその地獄を味わいたいと、『掃除道具箱地獄』を所望する勇敢な女子もいましたが、一度味わえば二度目はいらないという危険な遊び、それが『掃除道具箱地獄』なのです。
しかし、これは『痛い』のではなく、『しんどい』のです。
掃除道具箱は薄めのベニヤで作られている為、絶妙な柔らかさがダメージを打ち消してくれるので、せいぜい体力を奪われる程度で済みます。
しかし、これを受けた者は『しんどさ』の上に、公衆の面前でヒッププッシュを受け続けるという屈辱も同時に味わう事になります。
喰らった事がある私が言うのですから、間違いありません(笑)
面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|賞金首1億ベリーの男K野
賞金首1億ベリーの男K野
加熱する掃除道具箱地獄ブーム…
掃除道具箱から半径1メートル内を『聖域』と呼ぶ風習ができていた頃、ほぼ全員の男子が掃除道具箱地獄を味った中、まだ味っていない男がいました。
K野でした。
K野は成績優秀ながら、かなりの細身で身体能力は低め、更に用心深い性格の為、なかなか『掃除道具箱地獄チャンス』が訪れません。
何故かはわかりませんが、クラスの男子全員がそれを味わうべきだという空気が教室を支配していました…
しかし、どんなに用心深い優秀な人間にも油断してしまう瞬間があるものです。
ある昼休み、K野は親友Sと『聖域』付近で談笑していました。
そのトークが余りに楽しかったのか、K野は場所の確認を怠ってしまったのでしょう、彼の足が、『聖域』を侵してしまったのです…
集団的武装色の覇気覚醒!
K野が聖域に足を踏み入れるや否や、クラスのパワー自慢、スピードのF田と、怪力のO崎が恐るべきスピードでK野を掃除道具箱に抑えつけました!
『や、やめろや~!』
K野の叫びも虚し、F田とO崎は無慈悲にヒッププッシュを連発し始めました。
ドム!ドム!ドム!
その音を聞いてクラスの猛者達が殺到!
私も駆けつけましたが、すでに私が割って入る場所はそこにはありませんでした。
ドム!ドム!ドム!ドム!
ヒッププッシュの猛攻は収まりませんが、ほとんど痛みはありません。
しかし、私は見ました、目撃したのです。
ヒッププッシュの猛攻にさらされるK野の足が…
地面から離れていくのを…!
彼は、ヒッププッシュの圧力により、宙にうきあがり始めたのです。
『やめろや~!やめろ~!』
と叫びながらも、K野の足先は完全に床から切り離されています!
あれはまさに武装色の覇気の覚醒に他なりませんでした。
K野はかなりの細身とはいえ、身長は170センチ程度ありました。
いかにヒッププッシュの猛攻といえど、人一人を宙に浮かせる事が可能でしょうか?
あれは覇気による威力アップがあったとしか思えません…
私は吹き出る笑気を抑えつつ、
『浮いてる!足、浮いてる!』
と、指をさして笑うしかできませんでした…
事が終わった後のK野はハアハアと息を切らしていました。
やはり、体力をゴッソリ持っていかれたようでした…
彼は、数分間、そこから動けずにいたのですから…(笑)
面白い話実話体験談【掃除道具箱地獄】|最後に
まとめ
このクラスでは、こういう危険な遊びが数個発明されましたが、怪我人はゼロ(笑)
ただ、すべての威力を受け切ってくれた掃除道具箱の痛みはひどく、まるで役目を終える前のゴーイングメリー号のようでしたね…
しかし…
人を宙に浮かせる程の武装ヒッププッシュ…
今の時代にこんな遊びがあれば問題になるも知れませんね(笑)
いやあ、いい時代でしたね…
あの覇気使い達も、今はどうしているのやら…
これを思い出すと、覇気あるオッサンであらねばなあと思ってしまいますね…(笑)
この記事でのご紹介は以上となります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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