ムロツヨシさん主演『コールドスリープ』の感想と考察|本当に欲しかったもの
本当に欲しかったもの
ムロ社長は富とか名誉を重んじるタイプの人間だったと思われる。
当然、息子にもそれを望んでいた。
治療法が確立され、病が完治したら前にも増して成功に成功を重ねる所存であったと思われる。
しかし、コールドスリープによって生き永らえた時間は確実にムロ社長の価値観を変化させた。
息子が築いた小さな幸せ。
小さいが、何にも変えがたい、掛け替えのない、自分には築けなかった幸福…
最愛の息子がそれを築いてくれていたのだ、それ以上に望む事がほかにあろうか?
自分が生き永らえてさらなる名誉や幸福を築いたとて、それにどれほどの意味があるのか?
ムロ社長が本当に望んでいたのは息子の幸福であったのだと、甲塚には感じられました。
知りたくもないと思える親による子への虐待のニュースがテレビで放送される昨今、甲塚はこのエピソードのラスト、ジワっと涙を浮かべてしまいました。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
【その他の関連記事】