世にも奇妙な物語2018秋の幽霊社員の内容に感想|仕事への情熱
仕事への情熱
甲塚も一人の会社員です。
工藤の気持ちもわかるし、里山の気持ちもわかる。
しかし、甲塚的には工藤の精神は未熟であると言わざるを得ないです。
努力は全て報われるわけではない。
それが、この社会の真実です。
ならば努力などするだけ無駄である、なんていう考えは浅はかであると思います。
努力は、決して無駄にはなりません!
努力は確実に実になるものであり、それから得た知識や経験は本物だからです。
要は、努力が正当に評価されない事が問題なのでしょう。
高い評価を得る人間は、えてしてコミュニケーション能力にも優れています。
正当な評価を得るためには、コミュニケーション能力も必要不可欠。
仕事の内容が同じであっても、コミュニケーション能力に優れる人間の方が高い評価をうるというのは、甲塚が見てきた社会の真実です。
あいつはゴマをすって出世した、とか聞いたりしますが、そのひとはゴマをするという能力で一つ抜きん出たわけです。
正直、甲塚は評価をあまり気にしないタイプなのですが、客観的に見て、日本では人格や協調性も大きく評価を左右すると見えるので、工藤のようなスタンスで会社勤めをするのはデメリットのほうが大きいと感じますね。
命の使い方
里山は仕事を頑張りすぎて若くして脳卒中で他界したようですが、最後の仕事をやりきれなかったという他には悔いは無さそうでした。
しかし、工藤の生き方はその真逆だと見えます。
人間は命というレベルでは全く差異の無い存在です。
その人生が満足できたか否かは、その命の使い方によるでしょう。
ミュージシャンの布袋寅泰氏は、
『命は燃やし尽くす為のもの』
と歌っておられますが、甲塚、これに激しく同意します。
命は時間と同義であり、生まれたその瞬間から死に向かって消費され続けるものであり、また有限です。
この有限の尊いエネルギー、ムダにしたく無いと、誰もが思うでしょう。
故に、甲塚は工藤のようなスタンスで命を浪費するのはもったいないと思うのです。
工藤はかなり極端な性格だとは思いますが、自分のからに閉じこもり、本来の自分を隠してしまう事の方が無駄であると甲塚は思いますね!
人生、七割八割は自分にとって良くないものです。
しかし、その割合を増やしたりするには、無駄と感じても努力を続けるしかないでしょう!