終末のワルキューレ87話感想考察|人斬り・沖田総司
人斬り・沖田総司
日本史上、漢達が最も熱く滾った時代…
剣と思想をぶつけ合い、幾多の命を散らした場所…
それが幕末の京!
剣豪、達人と呼ばれる者達が雲のごとく湧き出る京…
その街は剣術を人斬りの技として極めさせた…
その人斬りの技を極めし最強の人斬りは誰か!?
小太刀日本一と呼ばれた見廻組の佐々木只三郎か?
神道無念流を極め幕末最強の暴君と呼ばれた初代新撰組筆頭局長・芹沢鴨か?
暗殺剣で幕末を回転させた岡田以蔵、田中新兵衛、川上彦斎、中村半次郎か?
否否否否!!
幕末の志士達が最も恐怖した最強の人斬り、それは浅葱色のダンダラ羽織の小柄な男だった…
その名は、新撰組一番隊組長・沖田総司!!
愛刀・菊一文字則宗を抜き、相対するスサノヲミコトに挨拶のように刀身を疲労する沖田総司!
今からこの剣で貴方を斬りますという感じに見えますが、沖田も再現された京の街にテンションが上がっているようです。
その空気感は当時漂っていたらしき血の匂いまで再現されているらしく、沖田は懐かしさと居心地の良さを感じているようです。
そして唐突にゴングが鳴らされ、沖田はいきなり必殺技と言える三段突きを披露するつもりだったのか突きの構えで走り始めようとしますが、スサノヲは抜かずよそ見しながら沖田に声をかける…
二人はあの『池田屋』の前におりスサノヲは沖田にこの池田屋はあの『池田屋け?』と質問します。
沖田はそう言われて初めて気づいたようですが、沖田がそうですと答えるとスサノヲは滅茶苦茶テンションが上がり、興奮しながらペラペラと喋り始める!
これが長州土佐の尊攘派志士20数名相手に新撰組がたった4人で斬り込んで勝利したという池田屋事件の池田屋か?!
と、スサノヲは神でありながら幕末オタクのごとく知識を披露し、更に柱に刻まれた刀痕までが再現されている事に大興奮し感動しているようです。
沖田はその様に圧倒されながら、とても詳しいですね…と理由を尋ねます…
スサノヲは詳しく当たり前だ、ここはオレの『憧れの地』だからと言う…
剣術の祖である神が人間の剣劇の舞台となった地に憧れる理由なんてちょっと想像できないですが、スサノヲはふざけているわけではなく、その言葉と気持ちは本物みたいです。
オレが生んだ剣術は長い歴史に育まれ、お前たちが幕末という時代に人斬りという業として極めた…
だからこそ、その幕末最強の人斬り・沖田総司と闘えるこの時をずっとずっと待ち望んでいた…
だからこそ、この池田屋も彼にとって憧れの地だったわけですね…
しかし、スサノヲが純粋な幕末オタキャラだとは意外でしたよね…
それを聞いた沖田はスサノヲを憎めないという感じになってしまっているような雰囲気…