コーヒーの有効成分3選｜抗酸化物質（ポリフェノール類）
抗酸化物質（ポリフェノール類）
コーヒーには豊富なポリフェノール類、特にクロロゲン酸という抗酸化物質が含まれています。
抗酸化物質は、体内で発生する酸化ストレスを軽減する役割を持ち、老化防止や生活習慣病予防に寄与します。
酸化ストレスは、活性酸素（フリーラジカル）が細胞を傷つけることで引き起こされ、これが進行すると細胞老化、がん、心血管疾患、糖尿病などの病気のリスクが高まります。
抗酸化物質はこれらの活性酸素を中和し、細胞の損傷を防ぎます。
クロロゲン酸は、特にコーヒーに多く含まれるポリフェノールの一種で、健康への様々なメリットが報告されています。
まず、心血管疾患のリスクを低減する可能性があります。クロロゲン酸は血管の健康を保ち、血圧を下げる作用があるとされています。
また、抗炎症作用もあり、炎症が原因で生じる病気の進行を抑える効果も期待されています。
さらに、クロロゲン酸は体内の糖代謝を改善する作用もあります。インスリン感受性を高め、血糖値の急上昇を抑えるため、糖尿病のリスクを軽減する可能性が指摘されています。
コーヒーを定期的に飲むことで、2型糖尿病の発症リスクが低下するという研究結果もあり、これはポリフェノール類の効果と関連していると考えられています。
抗酸化物質のもう一つの利点は、肌の健康にも寄与することです。紫外線などの外的要因による肌のダメージを軽減し、シミやしわの予防に役立つ可能性があります。
ただし、過剰に摂取すると逆に体に負担をかけることがあるため、適度な摂取が大切です。また、コーヒーのポリフェノール含有量は、焙煎の度合いや淹れ方によって変わるため、これらの要因も考慮に入れると良いでしょう。
ポリフェノール類が多く含まれる食材は他に次のものが挙げられます。
・玉ねぎ、ごぼう、ほうれん草、なす、セロリ、大豆、クルミ、ピーナッツ
・リンゴ、ブドウ、ベリー類、
・玄米や米ぬか
・緑茶、ココアなどの飲料
