ONEPIECE第907話のミョスガルド聖の行動の考察|ドンキホーテ一族は異端?
ドンキホーテ一族は異端?
『ドンキホーテ・ミョスガルド聖』
どう考えても、あのドンキホーテ・ドフラミンゴの同族でしょう。
ドンキホーテ一族は天竜人となる前は地上のドレスローザ王国の支配者だった一族。
彼らは空白の100年の後、マリージョアに移住し、天竜人となりました。
ここで気になるのは、ドフラミンゴの父、ドンキホーテ・ホーミング聖の存在。
ホーミング聖は、天竜人の地位を棄て、地上に戻り悲惨な運命を辿り、ドフラミンゴという怪物を生み出してしまった人物ですが、彼が天竜人の地位を棄てる際に、
『昔から人間でした』
というセリフを残しています。
自らを『神』と呼び、地上の王族ですら『人間ごとき』と、自分達以外の全ての存在を下に見る天竜人達にとって、同じ天竜人がそのセリフを口に出す事は
『神に対する否定』
に他なりません。
また、ホーミング聖の妻も、その行動に逆らう様子もなく、それを正しい事であると認識しているように見えました。
ドンキホーテ一族はドフラミンゴの性格からあまり良い印象はありませんが、ドフラミンゴ以外は皆心優しい性格だったようです。
私は、ドフラミンゴの弟ロシナンテのエピソードでは号泣してしまいましたしね(笑)
また、典型的な天竜人に見えたミョスガルド聖でしたが、オトヒメ王妃との会談で人間にしてもらったという言葉が出るあたり、ドンキホーテ一族は天竜人の中でも比較的人間らしい精神構造を持つ一族だったのかも知れません。
また、ドフラミンゴはマリージョアの国宝の存在とそれが持つ大きな意味を知っていたようですが、ドンキホーテ一族は天竜人の中でも高い地位にある一族なのかも知れません。
今後、今の天竜人による支配体制が崩れるような事があるとするなら、そこにはドンキホーテ一族が大きく影響してきそうですね。
オトヒメとミョスガルド聖
オトヒメ王妃とミョスガルド聖は、一体どんな事を語らったのでしょうか?
天竜人は自分達以外は全て奴隷くらいにしか思っていないような傲慢な精神の持ち主であり、10年前のミョスガルド聖はその典型的な言動を見せていました。
その彼が、現在は自らを『人間』として認識しているようです。
オトヒメ王妃は、魚人が深海から地上に移住し、地上の人間達と平和に共生していくといく夢の実現の為に行動していましたが、それを実現させる為には、魚人の地位向上というより、全人類の精神的つながりを構築する事が大切であると考えていたはずです。
そのためには、過去の歴史を振り返るより、未来に目を向けて行動せねばなりません。
お互いを認め合い、許し合う、また、助け合うという3つの『合点』を基盤とした新たな世界秩序の構築が理想的な世界を創造するに必要な事だと言えます。
それには、権力の中枢である天竜人達の協力が必要不可欠となります。
どれだけ長い時間がかかろうとも、理想に対し諦めずに行動し続ける事が、秩序を形成していく…
オトヒメ王妃はそんな事を語り、ミョスガルド聖に協力を仰いだのではないかと思われます。
オトヒメ王妃は、その場で殺害されても不思議でない状況であったはずですが、その命をかけた本気の行動がミョスガルド聖の心を動かし、心と心が結びついたのでしょう。
『心』、つまり『精神』という次元では、例え『神』とも呼ばる身分であろうともそれ自体には差異はないはずですから。
まとめ
オトヒメ王妃は亡くなりましたが、その精神は彼女の望む形で継承されているようです。
他人の不利益、不幸の上に自己の幸福を築くのではなく、幸福を分かち合う世界。
世界は綺麗事だけで語れるものではありませんが、また汚いだけでもありません。
また、未来を決定していくのは現在の行動であり、過去の行動ではありません。
今回のミョスガルド聖の精神的な変化を見て、オトヒメ王妃の未来志向は、現実世界の我々も深く学ばねばならない事であると思いましたね。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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