ONEPIECE第89巻のルフィ対カタクリの感想と考察|認める
カタクリ、ルフィを認める
カタクリにとって、最初はルフィなど敵ではないと思えたでしょう。
青二才。
カタクリのルフィに対する印象はそれだったに違いありません。
しかし、少し先の未来が見えるカタクリはルフィに不気味な何かを感じ、最初から手を抜く事はしませんでした。
これは、ルフィに対する期待だったともとれます。
何度倒しても起き上がって戦う事、勝つ事を諦めないルフィの姿勢が、カタクリの精神の根底にある誠心誠意に火をつけたものと思われます。
戦いの終盤、この二人の関係が素晴らしく爽やかなものに変わっていったように感じます。
カタクリがルフィに対し、
『もう格下と思わない』
と言った時、ルフィも素直に
『ありがとう、うれしい!』
と口にしました。
これは、カタクリにとっても嬉しい言葉であったと思われます。
敵も味方も関係ない、相手に勝ちたい、ただそれだけの為に二人は死闘を演じた。
私の目には、そのように移りました。
カタクリはルフィの師
ルフィは、長い死闘に勝利しました。
ルフィは単にカタクリに勝利したのではなく、カタクリを乗り越えたと表現する方が適切なような気がします。
私の目には、死闘の中でカタクリが師匠、ルフィが弟子という関係が形成され、師匠と弟子の本気の稽古を経て、短期間の間に恐ろしい成長を遂げた弟子が師匠を乗り越えたように見えたのです。
おそらく、この二人の間には二人にしかわからない奇妙な感情が芽生えているはずです。
ひと昔もふた昔も前の青春漫画のライバル達のような複雑にしてシンプルとしか表現できないような爽やかな関係です。
おそらくルフィは、相当にカタクリを気に入っており、次に二人が見えた時には、ルフィは友達のように接するでしょう。
カタクリは迷惑そうにしながらも、それを受け入れるはずです。
本気で向き合うという事
人間は、自分が自分の意思で本気で向き合った物事に対して、思い入れが深くなるものです。
それが、命がけの事であったりすれば、尚更であると言えるでしょう。
ルフィとカタクリは敵同士で命をかけて戦いましたが、その果てにはそんなものは関係なくなりました。
あれだけの死闘を演じながらも、二人から相手に対する憎悪や嫌悪を欠片も感じなくなったのです。
これが私が最高の死闘だと感じた理由だと言えるでしょう。
物事に対して、本気で向き合う。
今回の二人の戦いを見て、私は忘れかけていた大切な情熱のようなものを改めて取り戻せたような気がします。
ありがとうルフィ!
ありがとうカタクリ!
ありがとうございます!尾田栄一郎先生!
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
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