カイドウはゴッドバレー事件後に何故リンリンと袂を分かったのか?|弱くなるのが怖かった?
弱くなるのが怖かった?
リンリンはカイドウを実の弟のように思っていたようですが、その言葉と気持ちに嘘は無かったと思います。
リンリンはゴッドバレーでウオウオの実幻獣種モデル青龍を手に入れましたが、第1096話で描かれた内容を見ると、その実は読者側の想像を大きく超えるような非常に価値が高いものだっようですから、それを当時すでに何人もいた子供達に与えるでもなく、無償でカイドウに与えているわけですから、あのリンリンの性格からするに、それは奇跡的と思えるくらいに破格の待遇だったように感じられます。
リンリンはのちにカイドウに対してそれは一生の恩だと言っていましたが、リンリンの言い方は恩着せがましいにしても、間違ってはいないと思います。
おそらくカイドウもそれを恩に感じていたでしょうし、リンリンが自分を弟として扱ってくれている事も理解していただろうと思いますが、原点に人間不信があるだけに素直になれなかったところは確実にあるでしょうし、カイドウの個人の強さに対する拘りを見ても、おそらくはリンリンと行動を共にする事は弱さに繋がるというような感覚があったのではないかと思いますね…
自分がリンリンを守るんだというような方向に考えが行けば結果は変わったかも知れないですが、カイドウにとって姉…家族ができるという事は頼るものができてしまうという感覚になったのかも知れない…
誰にも頼らず生き抜く先にこそ『最強』があるというような考えに、当時のカイドウは縛られていたのかも知れない…
カイドウは自分が弱くなってしまうような可能性と向き合うことをせず、それから逃げてしまったのではないかと思います。
また、もしかしならロックスやロックス海賊団のクルー達からリンリンの腰巾着的な扱いを受けていたりしたのかも知れないですね…
それは第1096話でのリンリンとの関係性からも感じられますが…