イム様の理想世界は希望無き絶望の世界|イム様という神の思想
イム様という神の思想
イム様は世界の王にして神々の王であるわけですが、今の世界を作った創造主…唯一の神というような存在だと思います…
イム様は明らかに神の視点から人類を見ている様に感じられます…
聖書における神は自らが生み出した人間に対して正しさを求め、その意にそぐわない者達には容赦なく罰を与えたりしますが、イム様もそれと同じように人類があるべき正しい姿については確固たる思想があり、人類がそうなるように世界をつくりあげたのだろうと思います。
個人的に、イム様は人類には希望など必要ないと考えている可能性が高いと思います。
希望という言葉にはポジティブなイメージがあるわけですが、希望は時として世界を乱すような事もありますよね…
ロックス、またカイドウやリンリンのように世界を征服し自ら支配者になろうというような動きの根底には、そうしたい、そうなりたいという希望があるはずですし、オハラにしても世界の秘密を解き明かしたいというような希望を抱いていたはず…
サターン聖はするなと言われている事をしたがる人間がいる事について語っていましたが、禁じられていることをやろうとする根底にあるのも希望ですよね…
人類が希望を抱く事を許すと、それは世界秩序の崩壊につながる…とも言えるのではないかと思えます。
イム様は人類が希望を抱かないような世界をつくり、人類から希望を奪ったのではないかと思います。
無論、人類から完全に希望を奪い取るなんて事は不可能ですし、実際に世界政府に逆らうような存在も多くいるわけですから、それはまだ達成されていないでしょうし、これからも不可能だとは思いますが、それでも人類の大半は天竜人と世界政府に逆らうような事はせず、現実から目を背けているわけですから、全体的に見れば成功はしていると思えます。
神という人類以上の権力者を作り、それに支配されるのが当たり前だというような世界を作り上げたら、人類はその支配から逃れようとするような意思…希望を失い思い切った事をしなくなる…それにより世界は平和になるというような思想をイム様は持っているのではないかと思います。
だからこそ、イム様は天竜人達に自分が神であるという自覚を持たせたのではないかと思いますね…
神が人類を支配するのは当たり前、人類がそれに従うのも当たり前というような世界がイム様の理想世界ではないかと思います…