ティーチの異形と眠りを知らぬ人生は胡蝶の夢|無為自然、分別の否定、渾沌
無為自然、分別の否定、渾沌
荘子は無為自然というものを重視したようですが、それは知恵を捨てた先に何にも囚われない絶対的自由な世界が存在するという思想で、荘子は人はそうあるべきだと考えるていたようです。
また、本来この世には善悪、賢愚、醜美、自然と不自然、また自分と他者というようや区別はなく、存在として全てが同じであるというような分別を否定するというような考えも持っていたようです。
ティーチは『善悪を論じても答えは出ない』というセリフを口にしており、それを『くだらない』とも言っていますから、そこには荘子と同じ思想があると思えます。
究極的には人の概念に過ぎないですし、価値観によって千変万化するものですから、善悪問答は無意味だと言えますよね…
ティーチは分別を否定し、自分が何をしたいかを重視するタイプ…
また、荘子は『渾沌』という話を紹介していますが、その内容は人間が元々渾沌である世界に秩序を作ろうとしたら世界は不自然になってしまうというような例え話だと個人的には解釈します。
その内容云々よりも、ティーチは渾沌、カオス然とした世界を望んでいて、それがティーチの夢なんじゃないかと思います。
ティーチが人の人生は夢みたいなものだと考えているなら、夢の世界に自分を縛るようなルールやら価値観なんかは邪魔でしかないですよね…
自分の夢の世界は、自分がこうしたい、こうあるべきだという願望を具現化したものであって欲しいですよね…
秩序やルールがあるとしたら、それは自分であるべき…
ティーチは世界を自分の夢の世界にしようとしているのかも知れませんね!
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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