カイドウが言う暴力の世界の意味|強者が報われる世界?
強者が報われる世界?
カイドウは百獣海賊団の運営方針として完全実力主義をとっているようです。
それは、
『強い奴がアタマをとる』
という、実に海賊らしいやり方だと思います。
しかし、今の世界は天竜人や王族、金持ちという権力や財力というカイドウとは違う強さを持つ存在によって支配されている。
カイドウはそれも力だと認めているとは思いますが、権力や財力は法や秩序の中でこそ力を持ち得る存在であり、ゴリゴリの腕力で試される世界になれば、彼らは弱者に変わりうる可能性が高い。
どんな権力者でも、金持ちでも、それを気にも止めない圧倒的な暴力の前には威厳は保てないはず。
カイドウが言う暴力の世界とは、まさに獣の世界のような弱肉強食の世界!
誤魔化しの効かない本当の実力主義の世界を作ろうとしているのではないか?
自分の力はただ自分のやりたいようにだけ使い、その力をぶつけ合い、敗れた者は死ぬか従うか、ただそれだけのシンプルな世界!
カイドウはオロチを殺害しましたが、それはオロチが自分の思想の中では権力を持つに値しない弱者だったからでしょう。
強者が今ある法や秩序による抑制を受けずに報われる世界…
それこそがカイドウが求める『暴力の世界』なんじゃないでしょうか?