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【ネット小説】ゾンビの王に俺はなる!|第3話『ゾンビではオレはない』

ネット小説
ゾンビの王に俺はなる!
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ケンジとオカチン

 

『ウワハハハハ〜!!血祭りじゃあ〜!!』

軽快に伐採を続けるケンジだったが、包囲網は緩み、ゾンビ達のターゲットはキミタカからケンジにシフトし、ケンジは背後から数体のゾンビにしがみつかれる!

ケンジは凄まじい怪力でそれを払い除けると

『heyオカチン!ちょっと数多い!』

と叫ぶ、するとケンジの連れの男性の中から一人の細身の男性が進み出る。

その手にはボウガン、背中には数十本の矢が入った筒を背負っている。

オカチンらしき男は背中から矢を取り出すとボウガンにつがえ、狙いを定めると迷いなく矢を発射する。

矢はケンジにまとわりついていたゾンビの一体の頭に命中し、ゾンビは倒れ沈黙する。

『オカチン、nice!!』

ケンジはまた伐採を再開し、オカチンも続いて的を射抜いていく…

キミタカは二人の手際の良さに見惚れると共に、薄寒い恐怖をおぼえていた…

この二人、ゾンビ退治に関してはかなりのベテラン、大御所的存在であると見える…

しかし、ゾンビよりも恐ろしく見えるのはオレの目の錯覚なのだろうか?

キミタカは助かったと安堵しながらも、安心はできないような気がしていた…

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