金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|火山は今も盛んに活動している?
金星は硫酸の雨が降る過酷な環境についてこの記事をご覧いただきありがとうございます。
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この記事では地球の双子星とも言われる金星の硫酸の雨が降っていると言われている過酷な環境についてを
- 金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|地球に似た大きさの星
- 金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|探査機が捉えた火山活動の証拠
- 金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|ビーナスエクスプレスの功績
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|地球に似た大きさの星
硫酸の雨が降る過酷な金星の環境
金星の直径は地球の95パーセント、質量は地球の80パーセントと、地球と非常に似た星であることから、【地球の双子星】や【姉妹星】などとも呼ばれています。
現在ほど、観測技術が発達していなかったころには、その環境も地球に似ているのではないかとも考えられていました。
しかし、実際の金星は、地球とは大きく異なる過酷な世界なのです。
金星の表面は、主に二酸化炭素からなる厚い雲に覆われており、その雲による温室効果で地表の温度は400℃以上、気圧は90気圧にもなります。
また、大気上層部では時速350キロメートルの暴風が吹き荒れ、硫酸の雨が降ってはいますが、雨は地表まで届かない為、湖や海は存在しません。
太陽系が形成され、地球や金星が誕生した当初は似たような環境であったのかもしれませんが、現在では天国と地獄のように違ってしまったのですね。
金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|探査機が捉えた火山活動の証拠
探査機が捉えた火山活動の証拠
ただ、火山については、やはり地球と金星はよく似ているようなのです。
古くから金星に火山が存在することは知られており、NASAの金星探査機【マゼラン】によるレーダーを使った観測では、地球とそっくりな火山が金星表面に確認されているのです。
また、金星表面のクレーターが、溶岩によって覆い隠されたと考えなければ説明がつかないほど数が少なかった事から、最低でも5億年ほど前には火山活動があったのではないかと推測されています。
金星は硫酸の雨が降る過酷な環境|ビーナスエクスプレスの功績
ビーナスエクスプレスの功績
2005年11月に打ち上げられ、2006年4月に金星へ到着したESAの金星探査機【ビーナスエクスプレス】は、金星表面の複数の場所で、非常に高温な領域(ホットスポット)を発見しました。
中には815℃を超える場所もあり、金星の火山活動の現れであると考えられています。
【ビーナスエクスプレス】はそれまでにも250年前の火山活動と思われる痕跡を見つけていましたが、現在も活動を続けている火山の発見は非常に衝撃的と言えます。
地球ではプレートテクトニクスによってプレート境界面に火山活動が多く見られますが、金星にはそのようなプレートテクトニクスの痕跡は無いのです。
地球と金星のメカニズムの違いを調べることは、地球の地質学研究にも大きく貢献することから、【ビーナスエクスプレス】の功績は非常に大きなものだと言えますね。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。
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