桓騎と砂鬼の関係|嬴政中華統一の真意
嬴政中華統一の真意
嬴政は桓騎と初めてまともに対話をしたんじゃないかと思いますが、桓騎が中華統一を成そうとも戦争はなくならない、また、お前は人間に期待し過ぎているという事を断言され、それの何が悪いと答え、自分はお前ほど絶望していないとかけて言葉をとめて話題を変えていましたが、甲塚はそれが気になっています。
嬴政は戦争を亡くす為に中華統一を成そうとしているわけですが、それは言い換えれば、今のままでは永遠に戦争は無くならず、乱世は続くのだと絶望した故に、国を一つにするしか道は無いと考えたとも言えるかも?
嬴政も、結局は人間達は、強力な力によって抑圧され統制され支配なり管理されねば自ら戦争をやめる事はできないと考えた…
また、その強力な力も『人間』ではなく王をも含めて全ての人間にほぼ等しく適用されるだろう『法』であるべきだという考え…
それは、人間は人間を赦す事は出来ず、人間の力では戦争は無くならないという結論だとも言えるでしょう。
嬴政が言葉を止めたのは、それが頭にチラついたからではないかと思います。
また、嬴政の今回の桓騎に対する沙汰は、苦肉の策とも言えるもので、自分の力ではそうするしかなかったという敗北感もあり、人間の思考や感情を超越した法により、人間は裁かれるべきだと考えたかも?
ですから、嬴政はこれを契機に中華統一後の国の在り方として、厳格な法治国家の姿を求めていく事になるんじゃないかと思います。