君と世界が終わる日に第9話あらすじと感想|第9話の感想
第9話の感想
大切な存在の命を、他者によって奪われた時、人がその他者に憎しみを抱かないなんて到底不可能でしょう。
理由や状況など関係ない。
一時は込み上げる怒りを抑えつける事はできるでしょうが、怒りは炎みたいなもので、それを完全に消す事など絶対に不可能でしょう。
時が経てば沈静化はするのでしょうが、絶対に消える事はない…
響と来美の間にも、それは同じ事が言えると思います。
しかし、それで一生お互いが憎み合うというのはまた違う話だと思います。
二人は深く愛しあってもいるわけですから、深くお互いの心を知る事はできるはずで、お互いの怒りの炎を優しく包み込む事もまたできるはずです。
炎で焼かれ荒れ果てた心を癒すのも、またお互いにしかできない事だと思います。
人生は数奇なもので、何の不安や不満もなく生きていられる時間などほとんどありはしないでしょう。
二人にとっては今がまさにその時であり、二人が幸福になる為の試練だと言えるでしょう。
どんな状況になろうとも、お互いを信じ合うしか道はないと甲塚は思います。
来美は響が死んだと思い、信じるものを失くしてしまったが故に、首藤の思うままにされてしまったわけですが、それは自我を保つ為に何かにすがりつきたいだけの状態であって正常な判断ではなかったはず。
来美は、響に依存していたのだと思います。
しかし、今回の事があり、来美はおそらく精神的に自立した上で再び響を今まで以上に深く愛する事ができるようになるのではないでしょうか?
どちらかの依存が強ければ関係は歪になるもので、やはりお互いが自立した上で尊敬しあい、愛し合えるというのが男女の関係の理想ではないかと、甲塚は第9話を見てそんな事を感じました。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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