【鬼滅の刃考察】伊之助、琴葉母子と童磨との因縁について|童磨さえ安心させる琴葉
童磨さえ安心させる琴葉
今回、童磨は琴葉を頭は悪いが心は美しい、故に寿命がくるまで側におくつもりだったと口にしました。
これは本心であると甲塚には思えました。
童磨は、常に感情を演じて生きてきたわけですが、それは常に嘘をついているのと同じですな。
取り立てて何も感じない物事に対して、何かしらリアクションせねばならない立場というものは非常に疲れるだろうと思われます。
甲塚思うに、童磨が琴葉を頭は悪いが心は美しいと言ったわけは、おそらく琴葉が多くを望まない女性だったからでしょう。
伊之助さえいれば、伊之助さえ守りきれたなら、他には何もいらない、何も望まない…
童磨は琴葉の人生を
『意味がない』
と評価し、伊之助の怒りの炎に油を注いでいましたが、多くを望まないタイプ、要するに控えめであったり、無欲だといわれる人間は総じてそんな評価を受けがちですな。
大半の人は多くを求めるものなので、求めない人々の人生に価値を見出すのは非常に難しい事でしょう。
故に、童磨はどちらかと言えば性格的には求めるタイプでしょう。
しかし、童磨は彼自身が求めるものを永久に得る事は出来ないでしょう。
甲塚的に、童磨は誰もが持つ感情というものに憧れていて、それを望んでいる。
また、それは単純に感情という概念ではなく、童磨が求めているものは愛情であり、絆でしょう。
童磨には、愛情を与えたり、与えられたりという感覚がわからないのでしょう。