伊之助が204話でかわいくほっこりキャラに?|炭治郎の利他主義
炭治郎の利他主義
伊之助は孤独であったが故に、何の悪意もない典型的な利己主義でした。
野生の獣というものは基本的に利己主義であり、そうでないと生きていけないからです。
少ない食べ物を分け合う野生の獣はまあ存在しないでしょうからね…
伊之助は最初の頃は他人の事など、まるでおかまい無しでしたよね?
しかし、炭治郎はその真逆だった。
伊之助は最初の頃、炭治郎の自己犠牲的な言動を理解できないようでしたが…
いや、炭治郎は自己犠牲ではく利他主義だと言えるでしょう。
利己主義とは、自分さえよければそれで良いという考えであり、悪く言えば他人がどうなろうと自分の利益を追求する考えです。
利他主義とは、単に利益を他人に譲る自己犠牲ではなく、自分も他人も一緒に利益を享受しようとする考えです。
しかし、利他主義は本来独占できる利益を分け与えたり、目標達成するのに他人に合わせたりして遠回りしてしまったりする事もあるでしょう。
獣は利己主義でよいと思いますが、人間は知恵を持った社会的な生き物ですので、皆が利己主義になってしまうとそれこそ獣の世界…
仏教でいうところの畜生界そのものになってしまう…
炭治郎の精神と言動はまさしく利他主義であり、その炭治郎と行動を共にしてきた伊之助は獣の精神から人間の精神へと変化していったのでしょうね。
まあ、人間なんですから、それは全く自然な事だと思えます。