ほんとにあった怖い話2018の内容に感想に考察|毟り取られた居場所、ナニワの心霊道
毟り取られた居場所
あまり聞かない系統のお話でした。
菜々緒さん演じる看護師久美子は院内感染防止の為に持ち込みを禁じている鉢植えを持ち込む五十嵐という入院患者に手を焼いていたが、それを没収して病院の敷地内でその黒竹の鉢植えを育てていた。
五十嵐は黒竹が寂しがっているから返して欲しいと亡くなるまで繰り返していた。
久美子はその黒竹に違和感を感じていたが、持ち主を失った黒竹を自宅に持ち帰っていた。
久美子は長らく母親と二人暮らしだったが、最近母親を亡くしたばかりだった。
その黒竹を持ち帰ってから自宅で怪異が続いていたが、ある日、その黒竹に母親の霊を感じた。
久美子の後輩は久美子が黒竹を持ち帰ったことを知っており、それから久美子の様子がおかしい事に気付き、密かに黒竹の正体を調べていた。
果たして久美子は黒竹の霊障にやられ、正気を失う。
後輩はそれを察知し、久美子宅を訪れ、黒竹を処分するように諭すが、最早黒竹を母親と同一視している久美子に意図は伝わらずに力づくで黒竹を処分しようとお寺に持ち込み供養する。
その黒竹は、山から盗まれたものだったのだが、盗まる前からその根元にペットの遺体を埋める人間達がいたらしく、黒竹はただの植物ではなく、霊を寄せる依り代のようなものに変質していたのだった…
ネコの鳴き声が聞こえるという事だったが、黒竹に寄る霊の中で、ネコの霊が1番存在として強かったんでしょうね。
また、久美子の母親も残した久美子を心配する余りか、はたまた久美子の母親に対する念が呼び寄せてしまったのか、母親の存在も強くなってしまったようですね。
最後には完全に供養されましたが、黒竹に寄った霊たちが残らず成仏している事を祈ります。
ナニワ心霊道
ガンバレルーヤの二人が出演。
よしこさんが出演でしたね。
よしこさんがアルバイトをしていたスナックの客として来たイケメンの柴崎。
よしこさんは初対面の時から柴崎に違和感を感じていた。
成り行きから柴崎と連絡先を交換していたよしこさんはある日、柴崎から亡くなった父親の遺品整理を手伝ってくると頼まれた。
そこで、柴崎から色違いだがお揃いの数珠をもらう。
よしこさんはその数珠に違和感を感じていた。
はたして、その数珠を身につけ始めてからよしこさんの身に怪異が頻発するようになる。
相方のまひるさんは数珠を手放すように言うが、よしこさんはどうしても手放せない。
怪異はひどくなるが、スナックのママさんが霊感の強い方で、よしこさんに憑いている霊を祓ってくれたが、一生憑いて離れない霊が一体いると言う。
よしこさんはママの言いつけにより、部屋にコップに入れた日本酒を置くようになる。
それが黒く変色したらもう一度相談するように言われたのだが、それが少し濁る程度で黒くはならないので放置していた。
それからしばらくは平穏だったが、ある夜、男の霊が現れる。
よしこさんに近づいたり離れたりを繰り返すということをしてきた末に、よしこさんのあの数珠が切れてしまって、霊は姿を消した。
よしこさん達はそれからすぐに引っ越し、上京となったが、今は怪異は起こっていないようだ。
しかし、ママさんが言った一生憑いて離れない霊は、今もまだ憑いているのでしょうか?
これには何か、特殊な宗教の存在を感じますね。
柴崎も連絡がつかなくなってしまったことから、よしこさんに数珠を渡したのが確信犯的な行動であったように思えます。
正直、私はこれが1番後味が悪かったように思いますよ。