覇王色の覇気は実在する!?|甲塚が知る覇気使いN先生の話
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いい芝居してますね!サイト管理人の甲塚誓ノ介でございます。
この記事では甲塚誓ノ介体験談シリーズの中でも、甲塚が一生忘れることのできない、覇王色の覇気を目の当たりにした実際の体験から
- 覇王色の覇気は実在する!?|漢N先生
- 覇王色の覇気は実在する!?|N先生、見聞色、武装色の覇気エピソード
- 覇王色の覇気は実在する!?|ワンピースも世に出ていない頃の思い出話です
以上の項目に沿ってご紹介させて頂きます。
覇王色の覇気は実在する!?|漢N先生
甲塚誓ノ介体験談シリーズ覇気は実在する!?甲塚、高校時代の恩師は覇気使い!
『覇王N先生シリーズその1』
『武装ビンタ』
これはねぇ、私の高校時代の恩師についての話。
その御方の名は『N先生』。
身長は170センチくらいながら、俳優『真田広之』さんに似たルックスに、学生時代に体操で鍛えたガチムチボディに、よく通る男らしい声。
歩いているだけで
『ドスン!ドスン!』
という人間ではあり得ない音が聞こえるような気がするほどの圧倒的な迫力!
我々教え子はその余りの『男らしさ』から、仲間内では
『男を超えたオトコ』
つまり、
『漢(おとこ)』
というアダ名で呼んでいました。
そのままやないか!と思われるでしょうが、あの先生にアダ名をつけるとしたら、まさにそれが相応しく、他に適当な表現がなかったのです!
しかし、その後我々は、高校生活を通じて漢の漢たる所以を何度も目の当たりにしていく中で、強者ぞろいの鬼の哭く部屋、我々生徒が何があっても呼び出しされたく無い空間【体育教官室】に若干30代半ばで、諸先輩強者体育教師を差し置き、教官室のソファにドッカリと座り君臨するお姿は、まさしく教官室の覇王そのもので、我々が高校2年に上がる頃には、誰が言い出すこともなく覇王と呼ばれるようになっていましたが、それはまだ今回お話するエピソード以降のお話になります。
覇王色の覇気は実在する!?|N先生、見聞色、武装色の覇気エピソード
N先生、見聞色、武装色の覇気エピソード
『覇気』…
世界的名作漫画『ONE PIECE』の中の概念。
もはや説明の必要はないかも知れませんが、平たく言えば『強者』がまとうオーラ、または超能力に近いもので、人智を越えた知覚能力に優れる『見聞色』、肉体を硬質化し、通常触れ得ない対象にダメージを与える『武装色』、さらに、王の器たる者だけが備える他を圧っし、覚悟のないものは気絶してしまうくらいの強烈なオーラが『覇王色』。
ここでは、そのN先生が我々の眼前で『見聞色』と『武装色』の覇気を見せつけたエピソードを紹介します。
あれは高1の時、1日の授業が終わったホームルームでの事。
N先生は我々の担任で、その日も漢らしく現れ、ホームルームで我々に各種連絡や有難いお話をして下さっていました。
しかしN先生、何かを察知したのか、
『バーン!!』
と教卓に出席簿を叩きつけました。
『kガミ~!!!立つ~!!』
と、Kカミという男子生徒に起立を命じました。
N先生はお怒りになられたときは、普段は濁音をつけずに発する言葉にも濁音がついたように聞こえます。
この時も、この生徒の名は本来は【Kカミ】なのですがN先生この時から既に覇気を放ちつつKカミに、起立を命じましたので私ないし、その時教室にいた生徒全員も【Kガミ】と聞こえておりました。
N先生に急に起立を命じられたKカミは面倒臭そうに起立しました。
我々は何故彼が起立を命じられたのか分かっていました。
しかし…
『Kガミ~!!!前に出る~!!』
Kカミは面倒臭そうな態度のまま、教卓の前に立ちました。
席が近かった我々には、彼が飴かガムを口に入れていた事が分かっていました。
N先生のホームルームの最中でのその行為はまさに命知らずと言えました。
彼には、今でいう厨二スピリッツが未だ燃えていたのかも知れません…。
もともと、女子に格好をつけたがる性格のKカミ。
そして、女子の前で先生に怒られると言う恥辱はKカミから素直に謝ると言う選択を排除したのかもしれません。
本来はチビリそうなくせになぜか強がって余裕そうな、それでいて若干反抗的な態度をとっているKカミに私は友人、K林なども
「Kカミ・・・逝ったな・・・」
そう感じていました。
N先生は、こめかみに青筋を立てながら、Kカミにこう命じました。
『口(ぐぢ)開げてみぃ~!!!!!』
やはり!
口を開けろという事は、先生はKカミがその口中にて飴かガムを遊ばせていたことを、N先生は察知していた事に他なりません!
まさに『見聞色』!!
しかしKカミは足を震わせながらも周囲の女子の視線を意識して余裕の笑みを浮かべて、あろう事か、
『あ~ん』
という舐めきった、出す必要の無い声を上げながら口を開いたのです。
Kカミには秘策があったのでしょう。
Kカミの口中を確認したN先生ですが、その口中に飴もガムも見当たりません。
しかし、次の瞬間、N先生は顔を真っ赤に燃やしながら、
『飲んだんか~!!?』
という確信をついた雄叫びをあげながら、Kカミの左頬にその分厚い手で強烈なビンタを繰り出したのです!
彼は、自分の行為を見抜かれたと感じるやいなや、すかさず口中の者を飲み込んで証拠隠滅を図り、それで舐めた態度をとっていたのです。
N先生は『見聞色』でその企みすら瞬時に見破ってしまったのです!
振り上げた瞬間に硬質化したN先生の右の手の平は、大気とその中に溶け込む様々な物資や精霊、魑魅魍魎の類を吸収しつつ、N先生自身の武装色の覇気をまとい、恐るべき速さと重さでもって、Kカミの左頬にビンタが炸裂したその瞬間、
ドムゥッ、!!!
という、普通、ビンタでは鳴るはずのない重低音が教室に鳴り響いたのです。
『ぶへっ!!』
と情けない声を出したKカミには、先生に舐めた態度をとったことへの覚悟が足りなかったことから漏れた声でしょう。
私の知るビンタの音は、パシン、や、バチン、とこのような音です。
しかしこの時およそ私が聞いたKカミの頬を武装色の覇気をまとったN先生の手が打った音は、人肌が人肌を打つ音ではありませんでした。
N先生が生徒に手を上げる時、そこには必ず『愛と正義』の魂がこもっていました。
『男の中の漢』であるN先生に手を上げさせる奴が悪いのです!
あのビンタには、完全に『武装色』がまとわれていいました。
でなければ、ビンタで重低音が鳴るわけがありません。
しかし、ここはKカミのすごい所ですが、そのビンタを喰らって一瞬ぐらつきながらも、両の脚を大地に食い込ませて、倒れずに受け切ったのです!
証拠隠滅を図るという卑怯な行為をしてしまった彼でしたが、彼にも担任であるN先生の精神に影響を受けていたのでしょう。
行為はともかく、あのビンタを受け切った事は賞賛に値します。
(顔は変形するくらい歪んでいましたが、それでも吹き飛ばずに耐えきったのはクラスの女子の前でこれ以上醜態をさらせないと言うKカミ特有のかっこつけのプライドであったのかもしれませんが)
N先生はまだ頭がぐらついているであろうKカミに、
『席に戻る~!』
と命じた後、
『授業中の飴、ガムは禁止や~!先生、舐めた態度は許さへん~!』
と、クラス全員に高らかに宣言すると、出席簿を小脇に抱えて
『ドスン!ドスン!』
と歩き、
ガラガラ~!!
ドカ~ン!!
という音を立てて教室を後にされました。
覇王色の覇気は実在する!?|ワンピースも世に出ていない頃の思い出話です
当時は『ONE PIECE』など影も形も無い時代でしたが、今思えば、N先生の放つオーラは『見聞』『武装』『覇王』の三色を兼ね備えていたと断言します!
しかし、N先生のビンタがもし『拳』であったなら…と考えると身震いがする思いです。
Kカミは翌日はまだ元気がありませんでしたが、その翌日には明るいお調子者のKカミに戻っていました。
しかし、あのビンタを受け切った事により、人間的に少しの成長を遂げていたように見えました。
あのビンタにはやはり、N先生の生徒の成長を思う『覇気』が込められていたのでしょうね…
昨今、教職員の不祥事を数多く聞きますが、N先生のような素晴らしい先生も実際にはいらっしゃるのです。
甲塚の恩師、覇王N先生の漢エピソードはこの他にも数多く存在するのでまた今後ご紹介させて頂きたく思います。
この記事でのご紹介は以上となります。
最後まで御読み頂き、誠にありがとうございました!