ベルセルク370話ネタバレ!|失意のガッツ
失意のガッツ
ロデリックは生存者全住民収容完了という報告と、積荷がまだ半分も回収できていないという報告を受けますが、かまわないから出航しろと命じます!
いつまた異変があるかわからない為に急いで出航せねばならない状況ですが、船内の密集具合からするに食糧とか医療品とかヤバそうですよね…
しかし、そんな事よりロデリックが気になるのはガッツ!
ロデリックはガッツの状況を把握しており、また、キャスカが一緒ではない事から、おそらく今のガッツの精神状態を察しているでしょう…
ガッツは一人で船倉にこもってしまったと報告を受けますが、ロデリックはそれはマズイ、ヤツは特別だから一人にしてはいけないと船倉に向かい、ガッツに返事をしろと呼びかけますが…
ガッツは背中側にあるドアから聞こえるロデリックの呼びかけなど耳に入っていないかのように、壁に立てかけたドラゴンころしに向き合い、呆然と立っている…
何も出来なかったという思いはガッツも同じ…
しかし、ガッツは過去の事を含めて、これまでやってきた事が全て、ほんの一瞬の時間に全否定されたようなものですから、こうなるのは仕方ないように思いますね…
キャスカを攫われたのは非常に応えていると思いますが、やはりグリフィスが本当に手の届かない神のような存在である事を改めて強く実感させられた事も、絶望に繋がっているでしょう…
失意とか自失というのはこういう状況かと思います。
自分が何者であるのか、何をしたいのか、何ができるのか…
そんな事を全て見失ってしまったような精神状態…
ガッツは立っていられなくなり崩れ落ちますが、ドラゴンころしも同時に倒れてしまいます…
ガッツは倒れたドラゴンころしを眺めながら自分は今まで何も信じてこなかったとモノローグを始める…
おそらく、鷹の団時代の仲間達の事を信頼していなかったとかいう意味ではなく、自分の信念とか哲学とか、そういう面での意味だと思います。
多くの人間は親や教師から教えられた事、宗教哲学、また自分が実際に経験した事で人格ができていると思いますが、そういう全てを失っても何か最後に自分に残るものというのがあると思いますが、ガッツにとってはそれが、いつも傍にいた『剣』だという意味…
ガッツにとって、剣は自分を作っている一番大きな要素だという事なんだと甲塚は思います!
ガッツは剣…ドラゴンころしに向かって『お前だけは…』と涙を流します…
何を失っても、自分の傍らには常に剣がある…
今の相棒であるドラゴンころしは絶対に自分を見捨てないし、裏切らない…
今のガッツの精神を支えるのはドラゴンころしという事になるのかも知れませんが、ガッツを見捨てないし裏切らないのはドラゴンころしだけではない!
ガッツはそれを改めて感じる事になるのでは…?
次項では、次回以降の展開予想を書かせて頂きます!