ベルセルクの因果律についての考察|ファルコニア誕生の原因
ファルコニア誕生の原因
では、ファルコニアが誕生した原因は何でしょう?
また、幻造世界が開闢した原因は?
作中では人が望んだものとされていました。
人が望んだ結果が原因であるならば、人は何故それを望んだのでしょう?
甲塚はこう考えます。
ベルセルク世界の人間達は、自分達人間の存在に原因と理由を求めたのではないか?
ベルセルク世界には法王庁の教義が広まっており、人間は神によって創造され、神に愛された存在であり、また人間も神を愛して、仕えるべきであるという考えであるように、甲塚には見えます。
しかし、神は何もしてくれません。
深層意識では、人間は神の実在を疑っています。
しかし、神がいなければ、自分達は存在しないはずだ。
なら、自分達は一体どんな存在なんだ?
何が原因で、今ここに存在しているのだ?
原因が、理由が知りたい!
グリフィスは、そんな人間の想念が生み出した全ての答えとも言える存在であり、彼が
作り、見せる未来が、そのまま人間が求める原因であり理由であり、結果として現れる。
グリフィス、ファルコニア、幻造世界は、人間がその存在に対する答えに辿り着く為に用意された道であるのかも知れません。
ガッツが求めるもの
ガッツはグリフィスに対して復讐心を持っている事は確かでしょう。
しかし、ガッツが真に求めるものも、原因と理由でしょう。
グリフィスが蝕の際に鷹の団を捧げたということに対しの原因と理由です。
原因は自分なのか?
自分が鷹の団から出て行ったからなのか?
また、
では、自分が出て行った事が原因になった理由は?
それをグリフィスの口から聞きたいのでしょう。
グリフィスとガッツの『友』にたいする思いの違いが、この長い長い物語の根幹を成しているとも言えるでしょう。
ガッツは、グリフィスに友として認めてもらいたかった。
グリフィスは、ガッツを自分の半身とも言える程に大切に思っていた。
お互いが、お互いを求めた結果が蝕での出来事でした。
彼ら二人の関係が、人間の存在の原因と理由に結びついていくのかもしれないですね。
まとめ
因果律は本当に深いテーマだと思います。
数々の創作作品で、運命に翻弄されがらも、それに立ち向かうヒーロー、ヒロインの存在が描かれていますが、ベルセルクはその中でも異彩を放つ存在です。
物語が壮大過ぎて、どんな結末を迎えるのか、最早想像すらできませんが、甲塚としてはガッツとグリフィス、お互いが思いをぶつけ合うすがたをみてみたいと思います。
この記事でのご紹介は以上になります。
最後までお読み頂き、誠に有難うございました!
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