ベルセルクの髑髏の騎士の正体は?|力の源
髑髏の騎士の力の源
髑髏の騎士の正体は光体ではないかと書いたが、光体がそれそのまま現世に留まり続けるのは至難の業であろうし、ましてや一つの意識が千年も存在し続ける事など不可能といって過言ではないと思います。
よって、髑髏の騎士はその一個の精神によって存在が成立しているのではなく、何かしらの『大きな力と』結びついて成立しているのではないかと思えるのです。
魔女フローラは『新生鷹の団』に住処を襲撃され、その命を奪われた後、ガッツらをそこから脱出させる為に、霊体か光体かの意識体として現れましたが、その体は炎そのものとなり、使徒達が近づく事すら叶わない強力な炎の障壁と化しました。
これはおそらく、フローラの霊体か光体が、火の精霊やその上位的存在の力を借りたものだったと考えられますが、髑髏の騎士の存在についても同様で、おそらく髑髏の騎士の意識体が何らかの精霊の力を借りて存在を強固なものにしていると考えられます。
パックが彼からエルフの気配を感じたのは、そういうわけであったかも知れません。
髑髏の騎士は鉱精が作った呪物『狂戦士の甲冑』を着たまま絶命したと言います。
クシャーンの仙将ダイバは『狂戦士の甲冑』から流れる気を感じ『狂神の気』と表現していました。
この二つを合わせて考えてみると、髑髏の騎士は『狂神』とも呼ばれるような多神教の神か、かなり高位の精霊との結びつきが深いと思われます。
もしかしたら、ガッツの中にいる犬の姿をした『闇の獣』と同じようなものを、髑髏の騎士も抱えていて、絶命した際にはそれと結びついて『髑髏の騎士』が誕生した、という事も考えられますね。
冥府魔道の始まりと終わり
『蝕』の際、ゾッドはガッツを救出した髑髏の騎士にガッツにも髑髏の騎士と同じ『冥府魔道』を歩ませるつもりか?と言っていました。
『冥府魔道を歩む』とは、
『地獄の魔物の如く生きる』
という意味であると捉えます。
髑髏の騎士とガッツの生き様はまさにそのフレーズがぴったりきます。
しかし、人が人としての意識を持ったまま地獄の魔物のように振る舞う事など、それこそ地獄のような日々でしょう。
それを支えるのはただただ純粋で強烈な『執着心』であるはずです。
その『執着心』は、おそらく単純な『復讐心』だけではないと思うのです。
髑髏の騎士の正体は、覇王ガイゼリックだというのは、最早定説化していると言えます。
また、その仇であろう天使長ボイドは断罪の塔に幽閉され、神の助力を得てガイゼリックの帝国を一夜にして滅ぼすに至った賢者であるというのも定説化していると言っていいでしょう。
この二人は、ちょうどガッツやグリフィスのように、おそらく志を共にする盟友、親友の関係にあったはずです。
これは別記事に書いていますが、私は現在の法王庁の創始者が賢者であり、ボイドであると見ています。
二人は、一人の絶対的支配者の存在による平和の実現と、一つの教義を広める事での思想、価値観の統一による平和の実現という考え方の違いから関係が悪化し、対立したのではないでしょうか?
そして、賢者はベヘリットの所有者であった。
現在、王都ウインダムの地下に実在するネクロポリスの遺跡には、額に烙印を刻まれたミイラが累々とさらされています。
彼らが贄として捧げられたであろう事は明白で、おそらく千年前に賢者が引き起こした『蝕』
を、ガイゼリックが生き延び、そこから冥府魔道は始まったのではないでしょうか?
髑髏の騎士と魔女フローラ、ボイドは、その時の当事者であったはずです。
おとぎ話ではガイゼリックは民衆を苦しめる暴君であったとされていますが、現在の髑髏の騎士は理知的で猛々しい性格ではないようですから、おそらくは賢者があのモズグスのような狂信者的性格だったのではないかとも思えます。
まあ、何にせよ、ボイドが賢者であったなら、自らの渇望の為に膨大な数の命を犠牲にしたであろう事は明白で、ガイゼリックはそれを許す事が出来ず現在までその怨恨がひきずられたままになっているのでしょう。
しかし、髑髏の騎士の冥府魔道に終わりは来るのでしょうか?
彼はすでに故人であり、その意識体が執着心により現世に留まっただけだとするなら、その執着が解かれれば、存在すべき世界へと至るはずです。
しかし、フローラが言い残したように、ときの理を捻じ曲げて存在し続ける事は、それに見合う業を積み上げる事になるようで、平穏な最後を迎える事はないのでしょう。
私の完全な妄想ですが、髑髏の騎士はボイドと共に、『彼の渦』に飲み込まれる事になるのではないか?
結果としては、相討ちになるのではないかと…
まとめ
私が気になっているのは、ガイゼリックと賢者の物語である『どくろの王様』というおとぎ話を広めたのは誰か?という事です。
ベルセルクでは『夢のお告げ』というのが数度登場しますが、そういう広まり方もあるかと思いますが、ガッツとキャスカのように、ボイドの『蝕』を生き延びた存在がもう一人いたなら、その人物が髑髏の騎士の正体にかなり関係していると思われます。
それらが語られるのがいつになるのかは検討もつきませんが、その日が来るのが楽しみでなりませんね…
この記事でのご紹介は以上になります。
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